2010年2月20日土曜日

カカシにカラスにカキだろう

 また朝からバカなことを書くのかと思うと、少々気が重いのだが普段考えていることがこの程度のことだから仕方がないのだ。

 ゆんべだらだらと呑んでいてふと頭に浮かんできたのは、農園にはやはりカカシが必須アイテムだろうということであります。お!われながらジツにスバラシイ閃きというか斬新なアイデアというか・・・・。ドコガジャい!

 カカシといっても最近のカカシ祭りなんていうところで展示されるゴテゴテな世の中に媚びへつらうようなものではなくて、破れた麦わら帽子をかぶって「へのへのもへじ顔」の日本古来の正統なものがヨロシイと思うのでありました。
 そのカカシはその風景の中に一本だけであると思うのであります。ん?、カカシは1本2本とカウントしていいのだろうか。ま、そのあたりを追求していくいとまた面倒なことになるので、とにかく1本のカカシであるべきなのです。その1本のへのへのもへじカカシが取り入れの済んだ畑の真ん中に、いまにも朽ち果ててしまうように斜めにようやく立っている姿というのがジツにヨロシイと思うのであります。

「なかなかワビサビの効いた、近来まれにみる風情を醸し出しているカカシですな」
「そうですな、ここまでくると、なんかカカシというよりも老いた修行僧のような風合いですな」
なんて通りすがりのご隠居さんや、ゴンベイ爺さんなんかがしばし、互いにまがった腰を伸ばして、もへじカカシを見入っている姿なんていうのが、忘れ去られてしまった日本の風景100選なんていう感じで・・・・。

 そのカカシにやはり1羽のカラスがとまっていなければいけません。これも2羽とか3羽であってはいけないのであります。カラスが複数になってきますと、物語が急速にヒッチコックになってきますので。とにかくそうなのです。カカシにカラスとくればあとは定番で数個取り忘れた赤い柿の実がすっかり落ちてしまって葉が数枚しか残っていない木についているのがあればさらにいいと思うのであります。
 さらにさらにそこに小さなお地蔵さまなんかがあればさらにいいわけであります。なんでお地蔵さまなのかはわからないけど、とにかくそうなんだから、それでいいのであります。

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