2014年8月29日金曜日

風の物語


遅い朝食をゆっくりと時間をかけて食べ終わり、小鳥たちのさえずりや蝉の声などを聞くともなしに耳にしながら、心の芯まで脱力して椅子に深く腰をかけていますと、それだけで満足してしまいます。

思い出したように吹き抜けていく高原の風は、軽く体にまとわりついては優しく慰撫して去っていきます。あちらこちらから木々のささやきが聞こえてきます。風が梢をゆらして、まるで会話をしているようであります。しばらくの間、こんな感覚を味わったことがなかったなと思う。
もう少し風が強いと山と山の会話になるのは、秋田の辺鄙な農地にたった独りで約半年の間住みついていた時に感じたことであります。
あちらの山がざーっと波のように呟いたと思ったら、こんどは近くの山がそれに応えるようにささやくのです。それが次々に伝搬して周囲の山々の井戸端会議のようです。今でもあの時の情景をはっきりと思い出すことができます。山々って無口なようですが、しゃべりだすと結構な饒舌なものだということをその時に知ったのでありました。
秋の日の山の中では一陣の風に色づいた木の葉がまるでダンスをするように渦をまいて舞い上がる情景はほとんど車の通らない群馬県と新潟県の間の晩秋の十国峠で目にしました。
そんな私の風にまつわる物語を思い出しておりましたら、もうお昼近くになっておりました。
妻に目をやりますと、いつメール打ちが終わったのかわからないけれども、熱心に読書をしておりました。同じ時間に同じ場所にいても人はそれぞれの感じ方や思いがあるものであります。

本日のやることはゆっくりと温泉に浸かることだけであります。なにせ当初の旅から、療養そして湯治に変更になっているわけでありますから、温泉を省いてしまうとただただボケっとしているだけになってしまいます。それはそれでいいのでありますが、一日に一回温泉に浸かるかどうかでその日の生活が豊かになるかどうかには徹底的な差がついてしまうのであります。
昼食を日帰り温泉の食堂で摂ってもいいのだが、炊事道具も食器も出ているので、スパゲティと中華スープで済ませることにしたのでありました。

2014年8月28日木曜日

長野で療養といえば堀辰雄を連想してしまいます

確か7年ぐらい前は、このあたりは携帯の電波が届かなかったところなのでありますが、携帯をSoftBankからauに変更したからなのか、バリバリ入るようであります。

私の中では旅から湯治に急遽変更してしまっていたのですが、なかなか妻には言い出せなくていました。

温泉は午前10時からですから、のんびりと朝食を摂りました。昨日よりは天気が良いらしく木々の葉っぱの間から結構強い日差しが照りつけてきます。

うーん、これはたまらんと、妻と二人でテーブルを持ち上げて日陰に移動します。普段は気にも止めないのでありますが、太陽の移動するスピードって案外早いものであります。
先ほどまで快適だった場所が再び強い光と熱が差し込んできます。そうすると、また二人で移動です。これを3,4回繰り返し、絶対的に日が差さない木陰を見つけて一段落であります。

妻は何やらスマホで熱心にメールを打ち続けています。電波が届くというのもこうなればいいのかわるいのか。

私はこの旅行のために用意した「ザ・ベスト・オールディーズ (CD2枚組)」の曲をアウトドア用のスピーカーから低く流し、所在なげにタバコをくゆらします。



DISC 1
ビー・マイ・ベイビー ロコモーション ムーンリヴァー 砂に書いたラヴレター カレンダー・ガール 悲しき天使 すてきな16歳 ラストダンスは私に シュガー・シュガー 青春の光と影 ハロー・メリー・ルウ エンド・オブ・ザ・ワールド ヴィーナス この素晴らしき世界 アンチェインド・メロディー ヘイ・ポーラ ヤング・ガール ダイアナ おお!キャロル ライオンは寝ている
DISC 2
カラーに口紅 オンリー・ユー 悲しき街角 マイ・ガール 煙が目にしみる サイレンス・イズ・ゴールデン パフ テネシー・ワルツ 君はわが運命 パピー・ラヴ ローズ・ガーデン 花はどこへ行った 雨に歩けば ロックンロール・ミュージック
スタンド・バイ・ミー ロンリー・ボーイ 想い出のグリーン・グラス デイドリーム・ビリーバー マイ・ウェイ ハートに火をつけて
オールディーズとはいいながら、とても新鮮に感じます。ビー・マイ・ベイビーなどはこのままそっくり新譜として出しても通用するのではないかと思ったくらいであります。これらの曲のなかには和製ポップスとして日本語で歌われた曲もあり、オリジナルを聞くのが初めてだったやつもありました。ヴィーナスとか悲しき天使・デイドリーム・ビリーバーをオールディーズに含めているのにはちょっと違和感がありましたけれども。

2014年8月27日水曜日

なんとこんな場所まできて無粋なことをと・・・・・


 涼しい長野を離れるときには、また明日からアジイ!アジイ関東に戻るのだと覚悟を決めたのだけれども、どうも高原の涼しさがそのままついてきたようで、帰宅してからは過ごしやすい日が続いています。

 4日間過ごした、お気に入りの野営地は杉木立の中にあり、下草が丁度いい具合に手入れされています。どのぐらいの高さがあるかは高度計を持っていないのでわかりませんが、木漏れ日が柔らかく、時折りふく風は爽やかです。久しぶりにエアコンから逃れた涼しさに大満足であります。

 すでに明日の昼ぐらいまでの買い物も済ませてありますし、日帰り温泉で入浴もしてきました。野営の準備といえどもテントを張るわけではありません。イス2脚とテーブルを出してきて気に入った場所に設置して、炊事道具が入っているプラスチックの箱をひとつ出せばそれで終わりです。
 周囲が暗くなって酔っ払ってからでは面倒になりますから、車の後部座席をフルフラットにして寝床を整えればすべて終了です。もう数え切れないほど二人でこうして旅を重ねてきましたので、暗黙了解で役割分担も決まっていますから、ほんの10分もあれば準備万端整いましたということになります。準備も早いですけれども、撤収はもっと早いのであります。5分もあればすぐに出発できます。

 イスに座ると同時に熱いドリップコーヒーが差し出されます。お湯は予めステンレスのポットに用意されています。それを2杯分だけヤカンで沸騰させるだけですから速いのです。
 私達の道具をみればその数は案外少なく、キャンプ用品のようなものはほとんど見つけることができません。でも、それはそれなりに経験を積み試行錯誤を重ね厳選されてきたものですから、他の人にはとてもマネができるものではないと自負しているのです。もちろん失敗したものも沢山あります。むしろそのほうが多かったのかも知れません。もう悔しいから無理矢理忘れてしまいましたけれども。そんなもんです。

 明るいうちから酒を飲む習慣はないので、読書でもしようかと本を出してはみたけれども、一度も開くことがなく、そのままウトウトと寝入ってしまったようであります。外で昼寝をするなんて何年ぶりのことでしょうか。小一時間も寝たでしょうか気がついてみると、妻はソロバンとノートを出して家計簿をつけていました。なんとこんな場所まできて無粋なことをやっているのだろうと思ったけれども、そのまま言葉を呑み込んでしまいました。

 この場所を起点にして、長野周辺のまだ行っていないところを徘徊しようかという計画でありましたが、7年ぶりぐらいにこの場所を訪れてみて改めて感動したので、自分の気持ちのなかではできればこの場所だけに滞在して療養をかねた湯治に目的を変更したいと思ったのだが、これもまだ時期尚早だろうと思い言葉にはしなかった。


2014年8月26日火曜日

夏休みの旅から帰宅しました。

結果的に、この森のなかに妻と二人きりで3日間居座り続けたことになります。後の1日はもっともっと高い場所に泊まりました。

 入院した当時と比べれば格段に良くなったとは思うのだが、一度バランスを崩してしまった体調というものは、なかなか元には戻らないものであります。今回の旅にはかなりの不安を覚えましたが、妻が運転するということで強行しました。
とりあえず行き慣れていて、地域を熟知している長野県上田市を目指しました。我が家御用達のキャンプ場で一息いれてから、その時の体調しだいでどうするかを決めるということで出発しました。
 基本的にほとんどの運転は妻がやりました、こうして自宅に戻ってブログなどを書いていますから、無事だったわけであります。ただ違った意味で私は心の芯までぐったりするほど疲れましたけれども。
 私の感覚では一般道を走るよりも高速道路のほうが楽だと思うのですが、妻は逆に高速道路が怖いというので、一般道を使うことにしました。大半のドライブはただただ退屈な埼玉の街との戦いが続きます。いつも思うのですが、長野や日本海側に出る時にこの埼玉さえなかったらなんぼか楽なのにと。
私の住む市川市からは横に長い埼玉県を横断するような形で通って行く形になるのです。千葉県ならばちょっと走れば田舎町にでますが、埼玉は経済力が千葉県よりかは数段上なのか都会の街という感じが延々と続きます。ああ、やだやだ。
この話もっともっと持たせます。久しぶりのネタなので一気に書くのは惜しいですから。これで3ヶ月ほど持たせられたら最高ですね。

2014年8月20日水曜日

車中泊の貧乏旅にでかけます

結論から先にもうしあげますと、とうとう椅子を持っていくことを決断したという事でしょうか。椅子を持っていくとなるとテーブルも必要になるわけであります。
ただひたすら移動距離を稼ごうとすると、いくら車だといっても椅子とテーブルは結構邪魔になってしまいます。今回は私の体力も完全に回復したわけではないので、半分は物見遊山で半分は療養滞在型にしようというわけであります。
お盆が終わっていくらかは涼しくなるかなと期待はしたのですが、いつもどおりに見事に裏切られてしまいました。本日も半端でない暑さであります。昼間に移動している時は車にエアコンが入っていますから、快適なのでありますが、夕方になって食事をしたり一杯呑んだりという時まで暑さを引ずってしまうのでたまりません。この時期はいくら北を目指してもその暑さは変わらないことを知っています。これまで何度も騙されてきましたからね。こういう場合は高度を稼ぐのが一番なのであります。1000メートルほどあれば申し分なく涼しいものなのであります。夜などは半袖短パンでは寒いかも知れません。
それに温泉がなければならないので、そうなってくると必然的に長野方面ということになってしまいますね。長野ぐらいであればそれほどシャカリキになって運転しなくても行けますからね。ただ長野でも結構広いですからね。具体的にはまだ何も決めてはいないのであります。

2014年8月18日月曜日

さて、ちょっと遅めの夏休み、どこへ行くかが問題なのだ

お盆休みも一般的には昨日で終わります。上りの帰省ラッシュも終息を迎えたようであります。都会は再び喧騒の渦のなかに呑み込まれていくのでしょう。
今年はお盆の終わりにあわせるかのように気温がグンと下がったようであります。ヒグラシの声こそまだ聞いていませんが、かなり過ごしやすくなったのは確かなようであります。

写真は今年の7月に2番目のあんちゃんに連れられて、車中泊での旅にでた時のものであります。
場所は富山県にある、我が家のお気に入りの野営場から見下ろしたダム湖であります。詳しい場所は書きません。これまでお気に入りの野営地を書き込んだおかげで追い出されてしまった場所が数箇所あるのです。なにも考えずに何年かぶりに、ワクワクしながら訪ねると、それまでとは様相が一変してしまっていて、いつ行っても人影が無かったところが、大勢のファミリキャンパーに占領されていて入ることができなかったなんてことにが結構あったのであります。
詳しい場所は書きませんが推測して見つけて利用することには文句のつけようがありません。むしろそれはヨロコバシイことでありますから。
この場所は24時間利用可能なトイレもついていますし、歩いて2分ぐらいの場所に清潔感あふれる日帰り温泉があります。夜は周囲に人家もなく利用する人もいないから、慣れていない人にとってはかなり寂しいところとなります。もちろん、熊はみかけたことがありませんが、たぶんいるとは思います。野生の猿も鹿もいます。これは何度も近くで目にしました。基本的にこういう場所が好きなのであります。なんだかすごく狭量のように思われるでしょうが、貧乏な私のほんの僅かな楽しみなわけですから大切にするしかないのであります。
まだ荒らされていない野営地を数箇所もっています。ただ考えてみると段々とその距離が遠くなって行くような気がします。

2014年8月16日土曜日

越えて行けそこを

 送り火の日なのに午後からは妻の運転で外来診療にでかけた。道路はいつもよりはかなり空いており、半分ぐらいの時間で到着した。2時から3時の予約なのに結局終わったのは5時近かった。実質の診療時間は20分ほどであったであろうか。
なんども通院しているが、どうやればこの待ち時間を短縮できるのかは未だにわからないので、諦めの気持ちが強い。
隣が小児科なのだが、時折り小さい子供らの鳴き声が聞こえてくる。なかには本気で大声で泣き叫ぶ子供もいて、以前なら煩いなと感じたのだろうけど、今はなぜか自然と笑みがこぼれてきてしまうのが不思議だ。
最近は小さいガキが可愛く思われてしょうがないのであります。赤ん坊を抱きかかえている母親をみると、思わず「かわいいね、名前はなんていうの?」なんて声をかけたくなるのだが、自分でも自覚しているけどこの人相風体の悪い状態では、変に誤解されて騒がれでもしたら、ちと面倒な事になると思うので抑えているのであります。だあれ?そこで大きくうなずいているのは。

夕方帰宅して、まだ仕事も残っていたのだが、自分では感じていなかったのだが、それなりに緊張しているのだろう、頭の芯がげんなりしてしまっていて、パソコンには向かう気にもなれず、そのままダラダラと晩酌に入ってしまった。
珍しく二人のあんちゃんも家におり、彼らもそれぞれに呑み始めた。妻は2番目のあんちゃんの呑んでいるビールを少しだけ強奪して呑み始めた。何年か前のキャンプ場での夕食を彷彿とさせる。この子らも赤ん坊の時があったのだと思うが、どうにもその時期の事がはっきりとした像を結んでこないのが不思議なことだと思う。昔の写真でもみればはっきりと思い出すかも知れない。かといって昔のアルバムをひっくり返す気にもなれない。

越えて行けそこを
越えて行けそれを
今、人生を、人生を語らす
というフレーズが突然に思い浮かぶ。さっそくyoutubeを検索してみるとライブの動画がアップされていたので、これをダウンロードして画像編集して
サビの部分だけを使って、最後に会社名のPass itを出してきたらオモシロだろうな思った。もちろん公には使えないけれども遊びとしてはオモシロイのでやってみることにする。
基本的に遊べないヤツはろくな仕事はできないと信じているのだ。半分宗教みたいなものだから始末がわるい。


吉田拓郎 人生を語らず Lyrics

朝日が 昇るから
起きるんじゃなくて
目覚める時だから 旅をする
教えられるものに 別れを告げて
届かないものを 身近に感じて
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず

嵐の中に 人の姿を見たら
消えいるような 叫びをきこう
わかり合うよりは たしかめ合う事だ
季節のめぐる中で 今日をたしかめる
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず

あの人のための 自分などと言わず
あの人のために 去り行く事だ
空を飛ぶ事よりは 地をはうために
口を閉ざすんだ 臆病者として
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず

おそすぎる事はない 早すぎる冬よりも
始発電車は行け 風を切ってすすめ
目の前のコップの水を ひと息にのみほせば
傷もいえるし それからでもおそくない
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず

今はまだまだ 人生を語らず
目の前にも まだ道はなし
越えるものは すべて手さぐりの中で
見知らぬ旅人に 夢よ多かれ
越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず

越えて行け そこを
越えて行け それを
今はまだ 人生を 人生を語らず

2014年8月14日木曜日

サアーダがやってきて

昨日友人のサアーダから電話があった、「明日は家にいるか・・・・」と聞く、何を今さら、ここのところ体調不良にかこつけて、ずーっと引きこもりをしているのを知っているくせにと思ったのだが、

「ああ、一日中いるよ」「ところで、なんでこんな時間に電話なんかしてきたんだい?」
「何いってるんだい、世間ではお盆休みの真っ最中なんだよ。」

サラリーマンをやめて久しいので、世間にはまだお盆休みなるものが存在していることに驚いた。このあたりが世間とはズレまくっている証拠なのでしょう。

午前中ほどなくしてサアーダがやってきた。とりとめの無い話が続きます。男同士で良くこれほど話ができるものだと毎回不思議に思うのだが、昼メシを食べに行っても話は続き、帰宅してからもダベリは続くのでした。いつもはこれに妻が加わるのだか、本日は世間並のお盆休みではなく仕事にでかけておりました。
もう、一人、サアーダと共通の友人で、朝もはよから夜の更けるまで話をする、Iという男がいるのだが、残念ながら今は島流し、いや、大陸流しになっているので年に数回しか話をする機会がないのであります。近年はIが帰国すると、サアーダを呼び出して3人でダベルことが多くなっているのであります。

最近はシステム関係の仕事から遠ざかっているので、ところどころついていけないところもあるが、そういうのは億面もなく聞きまくることにしている。それでも悲しいかな理解できないところが多々あるのは仕方ないことだろうと諦めてはいるが、わからないなりにもジツに刺激にはなる。もうシステム関係の仕事に戻ることはないとは思うのだが、なんとなくカシコクなった気になるからそれはそれでいいのだと思う。

2014年8月13日水曜日

究極のプレイリスト「酔っ払った時に聞く曲」

しばらくの間晩酌もやめ、食事は野菜中心のかなりシンプルな内容のものを続けていたが、体調が戻ってくると同時に、どうもそれだけでは物足りなくなってきました。喉元すぎれば熱さ忘れるのことわざ通りというか、ジツに単純なかりやすい性格の人間だという証左でありましょう。

いつの間にか晩酌も復活しております。ただ以前のような大量のアルコールを摂取するなどということはでき無くなっております。また晩酌の途中で酒呑む行為そのものに飽きてしまうという、珍現象も現れて自分でも驚いてしまったりしています。
それでも晩酌をするというのは一日の楽しみになっており、午後3時頃からは夕方の晩酌に備えて仕事の合間におつまみを作り始めます。
朝と昼は相変わらず塩分・糖分・脂分控えめの野菜中心の実にシンプルメニューなのですが、夜のおつまみは塩分・糖分控えますが、脂分は控えず肉類中心の高タンパク質のものに代えています。
そうはいっても元々晩酌時はおつまみなどはほとんど食わないという本格的な大酒のみだったので、アルコールが入ると無理して少量だけを食べるというものでありました。このあたりも筋金入りの酒呑みであった片鱗が垣間見えるのでありました。おかげで今でも夕御飯の時は極少量のおつまみで間に合ってしまいます。
これまで晩酌をしなかったので、お酒を呑みながら音楽を聞くというのも、あまりやらなくなってしまっていました。その反動でしょうか、毎日聞く音楽を10曲ほど選んで編集して聞いております。晩酌と夕御飯を含めて2時間ほどの時間ですが、その時の気分によって聞ける曲を1週間分用意するようにしました。実質40分ほどの音源ですが2回ほど繰り返せばちょうどの時間ぐらいになります。その時に選択編集したプレイリストが気に入らなければ、「酔っ払った時に聞く」というプレイリストを聞きます。これは長年かけて種々選択したものですから、ほぼ間違いなく、いい気持ちになることができます。
そんな愚にもつかないことを書いていましたら、もう4時になるではないですか、そろそろ、つまみと音楽の用意をしなければいけませんね。

2014年8月11日月曜日

スイカ買ってきてくれ!

台風はどこへ行ったのだろうか、その後テレビを見ていないのでわからないままになっている。でも青空が顔出して、いつもの暑さが戻っているので気にするほどのこともないのであります。お昼近くになっても、風で樹木の葉っぱは結構激しく揺れているし、かなり高い空の上で時折りぶきみな風の吠える声がします。
さすがに今日になっても帰省できずにいる人もいなくなっているとは思います。お盆休みが終わりますと、いつ始まったのかも知らなかった夏休みも終わりに近づくことでしょう。特に東北の夏休みは、冬休みが長い関係で夏休みは短いのでありました。
私の勘違いかも知れませんが、お盆が過ぎると周囲は急速に秋めいてきて、これまで騒がしかったセミの声もいつしかひぐらしの鳴き声に取って代わられたような気がします。近年はそんなことはひとつもなく、いつまでも残暑が厳しくて秋を待ち望む日々が多くなったように思います。はたして今年はどうなのでしょうか。

「おやじ!買い物に行くけど何か買ってくるものはあるか?」
「おお!すいか一個たのむわ」
「え?、なに?なんだって???」
「だから、すいか買ってきてくれっていうの」
「まじかよ」

今年の夏はすいかに凝っているのであります。こんなこと長い人生のなかではじめてのことであります。今年はすでに6個ほどのすいかを食べたでしょうか。
そういえば梨が出まわり始めたようであります。一昨日いただきものでありますが、今年はじめて食べました。市川の梨は正直旨いと思います。ただ残念なのはフナッシーなるゲテモノが登場しまして梨の市川の地位が落ちてしまったことは残念に思うわけであります。でもフナッシーは面白いですけどね。
そろそろスイカも終わりでしょうけれども、これから続々とおいしい果物が登場してきますから、これが楽しみであります。

2014年8月10日日曜日

少しだけ台風らしかったけど

台風11号がウロチョロしているもんだから、旅に出かけるつもりだった上のあんちゃんは断念したようであります。お盆で帰省する人たちも難行苦行を強いられているみたいで、人事ながら気の毒になってしまいます。
台風情報をテレビで見ていますと、不謹慎ながら一度行ったところが懐かしく思われてしまいます。今回は四国と九州に大きな影響を及ぼしていますので、四国は昨年足を踏み入れましたので特に親しみを感じてしまいます。残念ながら九州にはまだ一度も踏み入れていないので、本気でこれは行かなくてはなるまいと思うのでありました。できれば2ヶ月ほどかけて周ってみたいと思っているのです。ちょっと無理すればやってやれないことはないので本気で計画してみようと考え始めました。
これも、「それを、やったからといってなんなんだい!?」と云われてしまえば、返答のしようがないことなのですけれども。
ああ、忘れていた、まだ月に一度か二度外来で、病院に行かなければいけなかったんだ。早いとこなんとかしなくちゃ。

2014年8月9日土曜日

10年落ちの車検の代車が新車だった?!

車検が上がったという電話を貰ったので、支払いを兼ねて車をディラーに取りに行った。

「ところで、代車で借りた車は何年落ちなんですか?」
「えーと、あれはですね、現在売り出している新車です。いつもは試乗車として貸し出しています。」
「ひえーーーー、シンシャ?!」

驚きましたね、高々車検の代車ごときに新車を繰り出してくるとは、よほど他の車が無かったか、新手の営業手法なのでありましょう。こんなことは初めてのことであります。もし、これが新手の営業であるのであれば、相手をちょっとだけ見誤っていることになります。なぜなら、新車を買えるほどの経済的余力などはまったく無いことであります。

一番上のあんちゃんはオートバイでのキャンプを楽しんでいます。オートバイですから持てる荷物に大幅な制限があります。最近はひとつひとつの道具を吟味してコツコツと揃えているのですが、彼の揃えた荷物を前にして談義するのが実に楽しいのであります。笑ってしまったのは畳むとA4ぐらいの大きさになるソーラ充電器であります。広げるとA4が4枚のソーラパネルになります。これは昨日届いたばかりで、どこまで実用的なのかはわかりませんが結果を聞いてみたいと思っています。今の若い人はアウトドアと云っても電子機器で重装備していますから、どうしても充電装置が必要になるのでしょう。それは私でも同じでありますが、なにせ車ですから、大きくて重いサブバッテリー装置を装備していますから、必要とあれば電子レンジまで使用可能になっています。
で、次世代の車中泊車の選択肢となると2トン以上のディーゼル・ハイブリッドの商用トラックが理想となるわけであります。そのぐらいになりますとバッテリーの10個や20個は楽に積めますから、必要に応じて屋根部分に家庭用のソーラパネルを敷き詰めれば電源には困らないということになりますからね。
「そこまでやってどうするの」と云われてしまいますと、何も言えないのでありますけど

2014年8月8日金曜日

車検時の代車にディーラーの深い思惑があるとは思わないけれども

午前中は温度計の示す値は31℃ほどもあったが、いつもに比べて風もあり窓を開け放しておくと心地よい風が吹き抜けていった。それでもお昼ご飯を食べる頃になると、風はあるにはあるのだが上がるだけ上がってしまった外気温には勝てるすべもなく、先程まで心地よかった風がこんどは熱風となって襲いかかってくるのでありました。
この暑さの中で食事を摂るというのも難行苦行の類のような気がして、周囲の窓を閉めまわり、ついでに仕事場の窓も閉めてエアコンを入れました。

本日は車中泊で使っている車を車検に出す日でありまして、ディラーが代車を持って取りに来ました。この持ってきた代車が非常に失礼なものでありまして、顔には出しましませんでしたが、いささかムカついたのでありました。
と、云うのも持ってきた代車というのが、まだ新しいステップワゴンではありませんか、私の車は距離こそ10万kmはいっていませんが、すでに12,3年は乗っているシロモノなのであります。なんだか実に悲しい気持ちに襲われましたが、こんな気持は一時(いっとき)のことと無理やり落ち着かせたのでありました。車なんてものは走ればいいだけのものだと割りきっているのであります。
とはいってはみたものの、10年ほど前の車とまだ新しい車との違いはどのあたりにあるのかを試したくなるというのも人情であります。それで少しだけ乗り回してみました。
一言でいうと、リッタカーのFITの乗り心地であります。とにかく何もかにもが軽いのであります。昨年、代車できたFITを散々乗りまわしたのですが、その時に感じたのはすべてが軽くてまるでオモチャのような車だということであります。その感覚がそっくりと受け継がれているのでありました。
私の頭のなかには、次の車はステップワゴンという選択肢はすでにありませんでした。商用車のハイエースか、ハイブリッドの2トンディーゼルトラック平ボディが理想だというものでありましたが、この考えを推し進めるには家族という大きな壁が存在することは否定できません。
これは手強いライバルが出現したものだと一瞬頭のなかに浮かんだのでありますが、そんなことを一言でも発してしまったら、その瞬間から私の理想とする車中泊車の夢は、夢として永遠に実現しないことになってしまうのです。チャック、チャック、口にチャックであります。




2014年8月5日火曜日

セミの声って地方によって随分と違うものだと知ったのです。

ここのところ我慢できないほどの暑さなので、エアコンの設定温度は28℃にして、扇風機を最弱に回して、なんとかしのいでいます。
最初の頃は扇風機に首振りをやらせていましたが、風が直接肌にあたると不快に感じてしまって、どこかあらぬ方向に向けて対流だけを起こさせるようにしています。
以前であったら避暑をかねて一人でどこか旅にでていましたが、最近はそんな気力はどこからも湧いてこず、想像の翼だけだけは大きく広げることができて、いかにも涼し気な高原の木陰に身を置くようにしているのであります。
ここ数日テレビニュースを見ていると、台風が近づいてきているせいか、四国の風景が映し出されることがあります。そこに流れる蝉の声が四国独特な音でありまして、昨年の四国旅を思い起こしてしまいます。これまで、蝉の声なんていうのは同じようなものだと思っていたのですが、地方によって随分と違うものだということを知ったのでありました。

2014年8月4日月曜日

明日はもっと良くなるは根拠のない幻想か


 劇的に改善などと云うふう自分の思惑通りには、なかなかいかないのだが、一昨日(おとつい)よりは昨日(きのう)、昨日よりは今日といういうように、ほんのわずかではあるが、体調が戻ってきていることを感じる。
 「弱り目に祟り目」、「泣き面に蜂
」とでもいおうか、以前なら風邪をひくなどということはほとんど無かったのに、極端に衰えた体力を狙いすましたかのように病原菌が襲いかかってくる。おかげでこの猛暑の中でエアコンを回して布団に潜り込んで寝込んでしまうという、自分でもどう解釈していいのかわからな状況に追い込まれてしまった。
頭から布団をすっぽりと被り、汗をタラタラ流しながら、ただひたすら呪文のごとく

「なんていうこった・・・・。」
「なんていうこった・・・・。」

と独りつぶやきを繰り返して5日目にしてようやく復帰することができた。

 基本的に何事に於いても甘い考え方しか持ちあわせていない私には、今日よりは明日、明日よりは明後日という具合に右肩上がりに良い方向に行って当然なことだと思い込んでいるフシがあるが、それはおそらく何の根拠のない楽観主義というものなのだろうとも思う。