2016年10月13日木曜日

いよいよ出発ですが、後始末が最重要なのです

普段とたいして変わらない慎み深い食事なのですが、潮風を直接受けて、青い海に青い空の下で、のんびりと朝のひと時を過ごすというのは最高のご馳走であります。
沈む夕陽を目にしながらのんびりと酒を飽きるまで呑み、満天の星空をみながら寝入ってしまうというのも好きですが、朝のこのひとときも旅先での楽しみのひとつなのであります。
とはいっても、いつまでもこの場所にとどまっているわけにはいきません。まだ地元の人びとが本格的に行動を起こす前のひとときですから、夫婦ふたりだけで静かな朝の時間を過ごすことができただけの話であります。
私たちはどこまでいってもよそ者なのです。よそ者が必要以上に大きな顔をしていてはよくありません。やはりそこには慎み深さというものを持ち合わせていなければならないと思うようになったのは、数多くの放浪を体験して得た結論なのであります。

この素晴らしい朝ごはんを食べてくつろいだ場所は地元の方々が提供してくださっているものであります。トイレにしても水洗になっており、清潔に掃除がなされています。
それをあたかも当然のごとく思って傍若無人に振る舞うなんていうことは最初から旅する資格が無いと思うのです。いくら「旅の恥はかき捨て」なんていう言葉があったとしても決してあってはならない事だと強く思っているのであります。
どうも説教じみてきたけれども、互いに気持ちの良い旅を続ける鉄則だと思うに至ったのであります。
ということで、飛ぶ鳥後を濁さずであります。干してあった寝袋を片付け、イスとテーブルを収納し、簡単に朝の整理整頓が終わりましたら、車の周囲に余分なゴミが落ちていないかを点検します。最近は以前に比べますと煙草の吸殻や、食べ物の包装類等々のゴミが捨てられていることが本当に少なくなってきているように感じます。日本人のマナーが飛躍的に向上してきたことを感じます。たぶんにしてそれは民度の低いどこぞの国を反面教師にしているからに違いないと思っているのですが。
私が、なかでも一番注意を払っているのは食べ物の食い残しなどは、絶対に捨てないようにしています。私たちが何気なく捨てた食べ残しに野生動物が集まってきたら、地元の方々にも、また私たちと同じように車中泊で旅している人びとにも大きな迷惑をかけると思っているからです。たとえ液状のものでも決して捨てることはありません。洗い場がない場合はキッチンペーパーに吸着させてから、しかるべき場所に捨てることにしています。

いつまでもこの朝の静かで芳醇なひと時に浸り続けていたいのですが、限られた日数の貧乏旅であります。どこかで腰をあげて未知の世界へ向っての旅立ちの準備をしなければなりません。本当は未知の世界などではなくて私にとっては2回目の地なのですが、このように書いたほうがなんとなくかっこういいように思えたもんですから。
さていよいよ男鹿半島めぐりに出発であります。

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