2011年1月13日木曜日

公園の水道で顔を洗おうとしたら・・・厳寒の中の車中泊 その1

 快適な2泊3日の茨城の小旅行でありました。紛れもなく世間は冬であるのだから、寒いのは確かでありましたが、それを除けばストレス解消には最高の旅でありました。それでも出かける前は、寒いから車中泊はやめておこうかな、するにしても1泊ぐらいにしておこうかな、なんてあれこれ悩んでしまうものであります。やはり意を決して、エイヤーって行動起こしてしまったほうが、得られる結果は良いような気がします。たとえ良い結果が得られなかったとしても精神的にはかなりすっきりサバサバするものであります。家を出てからは久しぶりの旅への期待と高揚感につつまれてしまってわくわくしておりました。こういう快適な旅にはきっと予期せねせぬものが待ちかまえているものだなんてことがチラッと頭をよぎりました。そのなかでも一番怖いのが雪だなと心配もしましたがなにごともなく無事に帰ってきました。

大洗高校マーチングバンドブルーホークスのニューイヤーコンサート

 ひたちなか市総合体育館でおこなわれた大洗高校マーチングバンドブルーホークスのニューイヤーコンサートも充分に堪能できました。今回の第1目的は娘が参加するこのコンサートを鑑賞するためでありました。部員も80名近くになりますと、壮観です。彼等が一糸乱れぬ演技を繰り広げるのには毎回感動してしまいます。
静と動
 他の演奏者が演奏しているときの待ちの姿勢に感動します。全国大会を観に行った妻が私に
「今回は最後の表彰式までみてきたの。それで演奏のない時に微動だにしないで待っているのは大洗高校だけかと思ったら、表彰式に残ったすべての高校も全員微動だにしなかったのよ、それが一番感動したわ」
「そりゃそうだよね。全国大会のトップレベルまで勝ち上がってきて、演奏している時だけ整列していて終わればぐじゃぐじゃじゃあおかしいものな。」
 私は高校時代は体育会系に所属していた。だけど、開会式にしても閉会式にしても、どうでもいいけど早くおわねえかなぁという気持ちをありありと態度に出していたような気がします。とにかく試合で勝つことだけしか考えていなかったのでありますから。
 あの静があるから激しいドリルと音楽が生きてくるのだと強く思ったしだいであります。
大洗高校マーチングバンド関係者の方々に感謝
 全国1,2位のレベルの演奏は感動しないのがおかしいとも思うけれども、それにしてもここまで素人の娘を育ててくれたものだと、心の底から感謝したしだいであります。娘は特別な才能があったわけではなく、中学時代に吹奏楽はやっていましたが、ロクな指導者もおらず、いうなればお遊びの部活をやっていたにすぎません。それを1年のあいだにここまで育ててくれた指導者の方はじめ父兄および先輩、寮のお世話してくれている多くの方達の力がそうさせたのだと思わざるを得ません。まだ、学校生活も1年ほど残されていますが、関係者の皆様方には感謝の気持ちをあらわさなければ気が済みません。最高の教育だと思っています。
開演まで4時間待ちの努力が報われた
 まさかと思ったけども午前10時にはすでに50人ほどが玄関にまっていたのです。妻にちょっと様子をみてこいよといったのですが、帰ってきたら、これから並ぶというのです。
「おいおい開場は午後1時だぞ、そんなに早く並んでどうするんだ。」
「車のなかで読書して待とうかと思ったけれども、もう50人ほど並んでいるんだもん、読書しながら待てばいいんだから、これから行ってきます。」
 呆れた、こうなると何をいっても無駄なのはわかっているから、私は一眠りしてからいくことにした。本を読んでいたら案の定眠くなってきたので一眠りです。起きたらすでに12時をまわっていたので、どうせ今から並んでも最後尾だろうからと1時過ぎにいくことにする。
 時間がきて行ってみると正面のなかなかいい場所に席を取ってあった。ここからが私の本当にいいたいところであります。昨年は勝手がわからなかったので並ぶことは並んだけれども場所とりはそんなに大変じゃないとタカをくくっていたのです。そうしたら、正面も裏正面も立錐の余地なしで立ち見すらできないほどの混雑。しょうがないので横の席をようやく見つけて座ったわけであります。この場所がひどかった。そこには、どう考えたってこのぐらいのガキが最後までおとなしく音楽を聞けるわけがないなと思えるようなのがうじゃうじゃいたのです。そいつらは開演前から煩かったのですが、演奏がはじまってしばらくすると予想どおりに煩くなっていった。最初は我慢をしていたが、母親のイスをどついて、「テメエラ煩いんだよ、どこぞえ消えろ」とどやしつけてやった。そうやって狂犬オヤジ化したオレは3組ほどの馬鹿親子を撃退してやった。いるんだよなこういう馬鹿親が、んなガキをコンサートになんか連れてくるんじゃないってんだよ。そりゃあ「馬鹿親子のためのアホなコンサート」なんて銘打っているんだったらじゃんじゃん連れていってもいいけれども、おかげで気分は台無しでありました。ところがです。今年は正面のかなりいい席であります。こういう場所を取るにはかなり前から並ばなければなりません。そういう苦労をしてまで観にきている人たちというのはやはり良識を備えているのです。演奏が始まれば熱心に演奏に集中しています。おかげで今年はゆったりとくつろいだなかで堪能できたというわけであります。
自分の娘の姿を追い続ける妻
 入学したての頃は娘がなにか失敗をやらかすんではないかというハラハラドキドキで娘の姿を追い求めていたのでしたが、最近はそんなことはどうでも良く、ブルーホークスの演奏演技を堪能するようになってしまっています。80名ほどの集団でしまも動きがはやく、同じユニホームで顔はラッパで隠れているのを追うのは疲れます。だいたい目立ったときは失敗という演技なのですから。ところがどうも妻は違うらしいのです。最初から最後まで追っているみたいです。気持ちはわからんではないが、そんなことよりも、彼等の演奏と演技をこころから楽しめばと思うのですが。
 余談ですが、家庭でブルーホークスのDVDを鑑賞する時があります。そうするといきなり立ち上がってブラウン管の前にいき指をさして得意そうに「ほら、ここにいるよ娘」とのたまうのです。「ええい!こざかしいヤツメ、そこをどけ、見えないじゃないか」と怒鳴りつけるのでありました。

明日につつく

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