2012年10月13日土曜日

木犀と彼岸花と秋桜の頃なのだ

 散歩をしているとなんともいえない金木犀良い香りがどこからともなく漂ってきます。そうかいつの間にかそういう季節になったのかと毎年思ってしまう。
 私の勘違いなのかも知れないけれども、郷里の山形には金木犀なる樹木はなかったような気がする。だから上京してはじめてこの香りを見つけた時には何か異国の地にきたような思いに囚われたことを今でも思い出す。果たして郷里に金木犀が今でもないのか、元々無いのかは未だに不明であります。
 金木犀が大木になるというのを知ったのは始めて木犀の存在を知ってからかなり後のような気がする。それまでは庭に植えられている小ぶりな植木ぐらいのものしか知らなかったのだが、ある時に7,8メートルもあろうかという大木に小さな黄色花を大量につけてギャインギャインと芳香を放っている様を目の当たりにして、あまりの意外性に恐れをなしてその場でうなだれてしまったのでありました。

 木犀が芳香を放つ季節になると、曼珠沙華が咲いてもおかしくないと思うのだが。別名彼岸花ともいうのだが、名前がかなり抹香臭いのだが、私の好きな花のひとつであります。これも郷里山形ではほとんど見たことがない花であります。広い田んぼのあぜ道に真っ赤な彼岸花が一輪咲いている図などは、なんだか印象派の絵を思い起こさせてしまうのだが、後になって群生している彼岸花を知って一輪のものもいいが、群生しているのもなかなかのものだと思ったものである。

 群生しているといえば秋にはやはりコスモスの花でありましよう。小春日和のおだやかな秋の日に少しだけ色づいた山々を背景にコスモスの花が群れ咲いている光景を目にするのは奥会津方面にキャンプに行った時だったりする。キャンプをするにはいい季節だと思う。それほど寒くもなく過ごしやすい時であります。でもフクシマや北関東にはまったく出かける気にならないのはいささか寂しい。なあにまだ信州や信濃が残っているではないか。ちょっとだけ出かけてみるかな。

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