雪が降ったらスタッドレスも履いていないので、かなり面倒だから、白いものがチラついてくるまえに旅にでてみようかなどと、数週間前からなんとなく思っていた。その思いはそれほど強い動機に支えられたものではなく、いつも旅の空にあるのが自分だとかなり錯覚した思いと願望の入り混じったものでありました。だから旅の準備といってもひとつも進むことなく、一日延ばしの実に締まらない日々を送っていたのであります。そんなこんなでいたずらに日にちを費やしていたら年賀状ハガキが売りに出され、クリスマスがどうのという声が聞こえてきて、12月の背中がうっすらと見えてくるようになった。それに大気の温度は急速に冷えてきているではないか。
こりゃあヤバイ。北をほっつき歩くなら今しかない。ちょっとの雪なら身をちぢ込めていれば、脱出することは可能だ。いよいよ駄目となれば現地でスタッドレスタイヤを購入すればいいだけの話だと決めて出かけることにした。
いつの場合でも完璧な準備などできた試しがない。まして今回のような強い意志のない場合は尚更のことである。誰も自分の背中を押してくれることもない時は尚更のことであります。後は着替えと寝袋を積み込めばいいだけの状態なのに、こうして数日ぶりのブログなど書いているのだから、この優柔不断ぶりが窺い知れるというものである。
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