ブルーホークス 37回定期演奏会から 2011-12-25 |
演奏会でビデオ撮影するのは好きではない。カメラ撮影も極力やりたくない。そんなもんはプロに任せるか、上手な人に任させるに限ると思っている。なによりも、奏でられる音楽のなかに心の底から深く溶け込んでしまいたいと望んでいる。
娘がブルーホークスの一員として演奏するのも五指に満たなくなった。彼女のこれまで、そしてこれからの人生も含めた中でも一番輝いた三年間でなかったかと思う。誰しもこのような経験はできない。それは彼女自身が新たな一歩一歩を歩む課程で自らが身をもって思い知ることになる。そりゃあ親としてはもっともっと輝く人生を送って欲しいとは願うが、それはあくまでも親としての願望でしかない。いくら長い人生でも、普通の親であれば、そんなにいたるといころに輝ける場所は無いことを良く知っているからだ。
もし、もう一人高校に入るような年齢の息子なり娘がいれば、強制はけっしてしないけど、大洗高校の音楽科コースに進学したいといいだしたら、3年間はどんなことがあっても諦めないで続けることを条件に許すだろうと思う。
人生70年とか80年とかという高齢化の時代である。そのなかのたった3年ぐらいは、なにもかも捨てて好きなことに没頭する時があっても良い。むしろそういうものが無い人生は寂しいだけのものだと思う。
ブルーホークスのメンバーはごく当たり前の普通の高校生で構成されている。私の娘にしても中学校で吹奏楽をやっていたといっても、そこにきちんとした指導者はいなく、結局時間潰しのおふざけブラバンにいただけのド素人だったのだ。
こうした普通の子供たちを短期間でここまで育て上げるというのは驚きだ。これこそ教育の原点のような気がしてならない。総監督の有国先生が茨城県のティチャーオブマイスターに選ばれたというのも頷ける話である。そして、他の指導している先生方とも実に仲が良いのには驚いた。とりまく先生方と生徒との間で繰り広げられる限りなくおかしくユーモラスなエピソードが娘の口から聞くのが毎回楽しみでもあった。
教育するとか指導するとかの気負いはなく先生も生徒も共に全てを懸けて音を楽しんでいる、文字通りの音楽をやっているという微笑ましい光景が容易に想像できるのである。これらのことがド田舎にある小さな高校が起こした大きな奇跡の原因だと思われる。以上のことは、ここにアップした彼等の笑顔の写真の数々を見れば確たる証拠として理解できることだろう。
年間150回前後の演奏会を行なっているという。日本で一番長い距離をバスで移動しているマーチングバンドであるという。機会があったら是非ご覧になってみてください。かなりの元気を貰うことは確かなことです。
来年度からは娘も抜けてしまいまので、これまでのような追っかけもどきのような真似はできませんが、主要なコンサートにはかならず出かけるようにしたいと思っている。
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