2008年10月21日火曜日

テマかけヒマかけワシラの怪しいキャンプ


左の写真の右上にガスホースがちょっとだけ見えるでしょう。これ今回のキャンプのためにワザワザ5kgのプロパンを1万5千円ほどで用意したのです。料理はモツ煮込みです。この鍋を取って炊飯器をかければ5升炊きのガス炊飯器になります。圧力鍋で炊くよりも手軽で便利です。ガス炊飯器は火力が強いのでおいしいです。5升炊きのガス炊飯器に3個の圧力鍋でもうキャンプ場では何があっても食いはぐれることはありません。と今回は自慢話から入ります。でも、誰も「お!それは凄い」って思ってもくれないんですよね。悲しいかな、寂しいかな



 以前に2口のガスコンロを持っていたのを思い出し、倉庫を探して見たのですがどうしても見つかりませんでした。何年か前に引っ越しをする時に捨ててしまったようです。これは悔しいです。新たに購入するとなると結構な値段がするんだよね。どなたかいらなくなったプロパンガス用の2口コンロ持っていませんか?あったらください。すぐに取りにいきますから。


 ここのところだいぶ料理のレパートーリーも増えたし、自分でも心持ち少しは手早くなったような感があります。
 レパートリーが多少増えたといっても、それは所詮ド素人のにわか料理でありますから、その数は両手の指を満たさない程度であります。毎日三度三度の食事を作れといわれればハタと困ってしまいますが、2泊3日ぐらいのキャンプでの献立にはどうにか困らない程度にはなってきています。

 それでも最近じれったく感じていることは、一品を作ってしまうと力尽きた感じがして他にもう一品作ろうとはならないことであります。

 ご飯と味噌汁は基本的に作りますが、例えば「骨付き鶏肉と大根の炊き合わせ」なんてものを作りますよね、でもこれだけでは食卓にインパクトというのか、多彩さが無いというか、寂しいというか、とにかく後一品か二品欲しいところなのです。

 しかし、このあとの一品か二品がどうしても作れないのであります。「骨付き鶏肉と大根の炊き合わせ」なんてのは実に簡単な料理でありますが、大根は米のとぎ汁であく抜きをしなくちゃいけないし、面取りをしたり、隠し包丁を入れたりと結構手間なんですよね。それにコンニャクでも入れようかと思えばコンニャクを一回湯がかなければいけないし、これを考え考えやっているものですから、結構時間がかかってしまって、ひとつの料理がようやくできた頃にはすっかり疲れ果てているという状態になってしまっているのです。


 たぶん手早い人たちは料理の完成する課程が頭にあるからそれぞれの完成図がわかっているので、最初に三品ぐらいのメニューを決めておいて、同時に下ごしらえをしてマルチセッションのごとく作業を進めてしまうパターンだと推測するのです。
 だから私よりも遙かに早い時間と少ない労力でおそらく10倍以上の作業効率で質と量をこなしてしまうのだろうと思うのであります。 私も早くそうなりたいと思う今日このごろなのでありますが、なかなかその道は困難を極めるようであります。

 とここまで書いて思ったのですが、あと一品作れない理由のもうひとつの原因は圧倒的に作れる料理が不足しているということですね。豊富なレシピが自分のなかにあれば、冷蔵庫の材料を一見しただけで、何が作れるのかが瞬時にして判断がつくはずなのでありますが、残念ながらまだまだ私には不足しているのです。これは飽きずに挑戦していれば、いずれそのうちになんとかなるはずだと信じてはいるのですが。

 なぜ今頃料理なのかといいますと、すべてはキャンプのためであります。


 まったくもってあたりまえのことでありますが、キャンプでは自分が料理を作らなければ誰も作ってくれないということであります。特に私のように単独行が多い場合は尚更のことであります。コンビニ弁当で済ましてしまうという手もあります。以前には確かにそれに近いことをやっていました。すべて弁当とまでは安易な方法ではありませんでしたが、それに似たようなもので済ませていた時期もあったのです。

 かなり前に2泊3日の家族キャンプを手軽にしようということで全部をインスタント食品でやったことがあります。ビンボーな我が家は普段から値の張るインスタント食品なんて滅多に口にしたことが無かったので最初子供達は大喜びでありました。確かにたまにインスタント食品を口にするとおいしいです。しかしです、3日目になった時点で一切持っていったインスタント食品を口に出来なくなったのです。もう体が受け付けなくなったというのでしょうか、これはもう拷問に近いものがあったことを記憶しています。

 そんな経験もありましたが、ある時から、キャンプ場で簡単な食事しか作らないってのは実にもったいない時間の使い方なのではあるまいかと思いはじめたのです。
 せっかく時間とお金を費やしてキャンプ場にいき、そこで食するものがインスタント物や出来合いのものばっかりというのは、なんだか根本的に間違っているように思えてしょうがないような気がしてきたのであります。

 キャンプが日常というのが私にとっては理想なわけでありますが、一般的にはキャンプは日常からの脱却です。せっかく日常から離れたときにいつもと同じコンビニ状態ではいけないのではないかと思うわけであります。何も考えずに毎日を過ごしていますと、結局は食するものの大半がコンビニ弁当と大差ないものになっていることに気づきます。
 出てくる料理はスーパーで売られている総菜であったり、冷凍食品であったりと、一から手をかけて作って食しているものがどれほどあるのか。こうして考えてみると、私の昔行っていた手っ取り早くのキャンプ生活がそのまま日常化していることに気づかされます。これってなんか変です。
 だからこそ、キャンプに行ったときぐらいはたっぷりの時間をかけて料理して楽しむことが大事なのではないか考えるようになったのです。
 でもこの理屈もかなり変です。
 この項は深く考えることなく書き進んできたのですが、なんか自分の生活の根本的な問題が包括されているような気がしてきました。もうちょっと掘り下げれば面白いものになる気はするのですが私の筆力では限界を感じますのでこのあたりにしておこうと思います。

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