2008年10月23日木曜日

理屈は簡単なコロッケ作りだけど

尾瀬 檜枝岐村 七入オートキャンプ場管理人の星さんの奥さん
 昨夜はじめてひとりでコロッケを作って見た。実は先週妻に頼んでコロッケの作り方を教えてもらったのです。それで一緒に作って食べてみたら結構旨かった。その時にはコロッケを作るのは実に簡単に思えたのであります。ジャガ芋を蒸かして、挽肉とタマネギを混ぜ込んで揚げれば一丁あがりとなるわけであります。

 料理をやってみようと思った発端はキャンプであると何度もいっていますが、キャンプでは燃料を考慮して圧力鍋の使用が合理的だと思い、大枚をはたいて3個の圧力鍋を購入して、ご飯の炊き方の研究から入りまして、煮物関係に突入していったわけであります。ここまではどうにかうまくいっていたのです。ただしくは旨くいっていたと思いこんでいたのです。
 しかし、最近私が用意する料理はどうにも貧相だということに気づいたのでありました。なにせこれまで料理などというものは人がやるもので自分でやろうなどと露ほども思っていなかったにわか料理人なわけでありますから当たり前っていったらしごく当然のことなのでありますが。
 食卓が貧相なのは品数が少ないということが一番の原因でありますが、それにもまして鍋関係ではなかなか主役を張るような料理はできないということに気づいたのであります。こういったら鍋関係の皆様方からおしかりを受けるようで大変恐縮でありますが、たとえば最近覚えたモツ煮込みなんてものがあります。これをドーンと中心に出して「どうだ、すごいだろう」とは決してならないわけであります。茶碗にご飯が盛ってあって、それに煮込みの椀が二つってのはどう考えて見ても主役不在のように思われのであります。たとえそれに香の物が一皿ついたとしてもです。
 もちろん食堂に入れば店によっては「煮込み定職」なんてものがありまして、堂々の主役を張っている場合もあるにはありますが、この件は今回軽くスルーしてしまいます。
 もうひとつ最近おぼえた「肉じゃが」なんてものがあります。この場合もごはんに味噌汁それに肉じゃがの椀がひとつではかなりインパクトに欠けるということになります。
 ところがです、天麩羅を作ったとします。肉ジャガと同じジャガ芋だけを使った天麩羅だと仮定します。それでもジャガ芋だけの天麩羅というものはそれなりに結構華やかなものなんですよね。ここでは完全に天麩羅が堂々の主役を張っているわけであります。
 それにごはんと味噌汁をつけただけでかなり存在感があるわけであります。できればそれに肉じゃがを添えたり、煮込みをさりげなくつけたりしてしまったら、もう完璧なわけであります。
尾瀬 檜枝岐村 七入オートキャンプ場
 鍋関係で主役を張れるのは土鍋を中心にしたものだけでありますね。食卓の真ん中にドーンと野菜・肉・魚をワッシワッシと放り込むだけ料理というものを完全無視もしくは小馬鹿にしたものだけど、これはまさしく冬の王道特選料理となってしまうのですから不思議なものであります。

 こうしたことから、いくら3個の圧力鍋を購入したからといっていつまでも鍋関係に固守していては将来の発展は見込めないのではないかという結論に達したわけであります。そこで急速に「揚げ関係」に進出することにしたのであります。ここでようやく最初のコロッケの話につながっていくわけであります。

 さて揚げ関係にはどんなものがあるかといいますと、代表的なものが天麩羅ということになります。これは以前に試したことがあるので、今回はまったくやったことがないコロッケとなったわけであります。実際はコロッケではなく、メンチカツでも良かったし、ハンバーグでも良かったわけであるのですが、ジャガイモのストックがあったので一応揚げ物の基本はコロッケという位置づけを勝手に決めてしまって勝手に挑戦したわけであります。

 ジャガ芋は以前は煮ていたのですが、たまたま圧力鍋についてきたレシピ本を眺めていたら蒸かすと書いてあったので、たぶん蒸かしたほうが水ぽくないので旨いのだろうと、たいした根拠はないのだが勝手に判断して蒸(ふ)かした。
 同時にタマネギの千切りと挽肉を塩胡椒で軽く味付けして炒める。蒸かし終わったジャガ芋をつぶして、タマネギと挽肉を混ぜ合わせて形を整える。今回ははじめて独りで作るので、考え考えであります。
尾瀬 檜枝岐村 七入オートキャンプ場
 結論からいえば、姿が形がまったくバラバラな不揃いのコロッケであります。味は申し分ないというか、こんなもんだという程度であります。
 問題は不揃いでなく均等の大きさに揃えることが肝心だとわかりました。テレビの料理番組を見ていたら、丸いボールに材料が入った状態でヘラで何個かにわけて対角線に引いていたのです。
 なるほどと思いましたね。このやり方ですと秤にかけたように厳密な量というのは量れませんが、個々の平均的な量の目安にはなるんですね。たかだか自分ちで食べるコロッケなんだからそんなに厳密さが要求されるわけではないから、なかなかいい分け方だと感心したわけであります。次回つくる時はいこの方法を採用したいと思います。
 揚げる前にコロッケの形を整えるってのが案外難しい。あまり柔らかいと形が崩れてしまう。一回崩れてしまったコロッケはなかなか元に戻せない。特にパン粉をつけたあとで崩れたら最悪であります。
 と、ここまで長々と書いてきましたが、こんな簡単なコロッケひとつ作るのにも四苦八苦しているのだと言いたかっただけの話であります。
 

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