このまま8月もこんな調子であって欲しいという反面、正しい夏はこれでいいのかと淀んだ空に向かって叫びたいような複雑な気持ちでもあります。
とうとう地デジ難民になるのかと思って楽しみで胸がワクワクしていたのであります。それでいよいよテレビ電波が我が家から消滅する記念の7月24日正午が心待ちだったのですが、実際は拍子抜けの結果であって、そのまんま、なんと家のアナログテレビは映り続けていたのでした。おかしいなと思って他のチャンネルも回してみたのですが、これまでと何ら変わることなく、何事もなかったように映り続けているのです。なんだつまんないと思って、そのままスイッチを切ってしまいました。
そうです、ケーブルテレビが生きていたのです。すでにケーブルテレビは2年ほど前に契約は打ち切ってあったし、地デジチューナーなるものも購入してなかったし、もちろんデジタルテレビなるものも購入していませんでした。それほどのお金をかけてテレビを見なければいけない理由などどこにも見当たらなかったからであります。それでも家に引きこまれたケーブルだけはそのまま生きていたのですね。それはそれで理解できるですが、なんでアナログテレビが映るのか不思議でしょうがなかった。
どうもそれは総務省の陰謀でケーブルテレビ会社はアナログ信号に変換して流しているようであります。来年の3月まで見られるらしいのです。まったく余計なお世話をしてくれるもんだと少しだけ憤るが、別に見られるのなら特段目くじらをたてる必要もないかと思ったのであります。
これに関した記事を発見しました。2400万世帯 テレビ買い替え「大損」それでその原因を知り納得したしだいであります。
以下引用であります。
<国民をダマしたのか 総務省とNHK>
キツネにつままれたというより、これはもう詐欺じゃないか。地デジに完全移行した24日、アナログ放送最後の瞬間を見届けようと、家族でテレビの前にかじりついていた世帯の多くは拍子抜けしたはずだ。画面は告知画面に切り替わるどころか、鮮明に映ったまま。12時間後も「砂嵐画面」にならない。「おいおい、どうなっているんだ」――。
実はこれ、ケーブルテレビ局の「デジアナ変換」によるもの。デジタル波を変換し、アナログテレビでも視聴できるようにしているのである。総務省が地デジの受信環境を整備するため、昨年から、自治体や民間企業などのケーブルテレビ事業者に導入を求めてきた。このサービスで、2015年3月末まではブラウン管テレビでも普通に地デジを視聴できるという。
そんな措置があったことにビックリだが、さらに驚くのは、その恩恵を受けられる世帯の数だ。ケーブルテレビ局と有料の視聴契約を結んでいなくても、マンションなど集合住宅が最初から加入しているケースはゾロゾロある。結果、知らないうちに「2416万世帯にデジアナ変換が導入済み」(総務省地域放送推進室)というのだ。日本の世帯総数は約5000万だから、半数近くの家庭は、慌てて高価なテレビに買い替える必要がなかったのである。
15年まで待てばもっと安く、さらに性能のいいテレビを買えたはずだ。あれだけNHKや民放、家電メーカーを巻き込んで、「アナログ停波だ」「地デジ元年だ」とあおっておいて、フザケルナ! ではないか。
<テレビ代と税金を二重取りされたようなもの>
しかも、総務省はデジアナ変換を導入させるために、ケーブルテレビ事業者に多額の補助金を出していた。その金額は、「昨年と今年の2年間で計11億円。それとは別に、デジタル波とアナログ波が干渉し合わないかを調べるための『混信障害調査費』が5500万円」(同)である。無理してテレビを買い替えた国民にとっては、テレビ代と税金を二重取りされたようなものだ。
デジアナ変換については大半の国民が寝耳に水だった。ちゃんと事前に告知していたのか。総務省の言い分はこうだ。
「デジアナ変換を導入していないケーブルテレビ事業者もあるため、『自分はケーブルテレビに加入しているから大丈夫』と誤解されると、混乱を招く恐れもあった。もちろん、事業者には周知するように伝えていたが、マンションではケーブルテレビで地上波を視聴している意識がない人も多く、周知には難しい問題がありました」(同)
その気になれば、方法はいくらでもあったはずだ。“国家的詐欺”と言われても仕方がない。
引用ここまで
しかし、なにが哀しくてこんなウスラバカ番組の垂れ流しを見続けなければいけないのかとも思うが、電源の主導権はこちら側にあるのだから、それはそれで善としておけばいいと思うのでありました。
実際にはここ数ヶ月はほとんどテレビを見ることがなくなっていたのです。それでも最初のころは長年の習慣でついついテレビのスイッチを入れることもあったのですが、その内容の空疎さに腹をたてることのほうが多くて、無意味にチャンネルを変え続けて、しまいには頭にきてスイッチを切ってしまうというワンパターンを繰り返していたのです。
それが、あちら側で勝手に地上波を停止してくれるのは本当にありがたいと思っていたのです。朝の時計替わりにテレビをつけておくという習慣も今ではラジオがそれに取って代わり、その光景だけを切り取りますと、なんとなくキャンプ場での朝の光景ってのが毎朝繰り返されているように思われほっとする一日の始まりでもあります。
節電ということを力を込めて宣伝するのなら、テレビ放送をやめるのが一番だと思っています。せめて、1時から3時ぐらいの電力がピークに達する時間帯は1局ぐらいを残して全部の放送を中止すればいいのです。どうせロクな番組を流しているわけではないのですから。
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