2008年11月27日木曜日

アウトドアからなぜか新型インフルエンザに行った理由

 ここ数日にわたって新型インフルエンザについてしつこく書いています。しつこく書いているからと言って詳しいわけではありません。むしろ、インフルエンザとか感染症については皆さんより無知だったということを思い知らされただけであります。
 普通の弱毒性のインフルエンザには数年前に一度罹ったときがあります。その時は単なる風邪だと思い、市販の風邪薬を大量に呑み、寝ていました。しかし、全快するまでに1週間以上はかかった記憶があります。寝ていたと書きましたが、寝ているしかなすべきことが無かったといったほうが正しいです。
 体全体がダルイし、高熱は発するし、そのうちに節々が痛み出すし、ただただ唸って寝ているしか無かったことを思い出します。しかし、当時は「ずいぶんと酷い風邪だなぁ」ぐらいの認識しかありませんでした。
 後になって、あれは風邪ではなくインフルエンザだったんだとわかったぐらいでした。今、考えれば家族全員が私の症状を風邪だとしか認識していなくて、別段マスクをするでもなく、ほとんど無防備に看病してくれたのですが、不幸中の幸いというか、私一人だけがインフルエンザに罹患しただけで済みました。無知というものは本当に恐い物であります。

 なぜ急にここで新型インフルエンザに興味を持ったのかといいますと、なんのことはないアウトドアのことを考えていて、アウトドアの経験は災害時にも結構役に立つのではないかなんてことをウッスラと考えていたことから始まったのです。

 最初は地震が起こったらどうするのかというシミュレーションなんかをやってみていたのです。そうしたときに最低でも3日間から1週間家族だけで生き延びられるものだろうかというものを考えて見ました。キャンプ道具等々はかなり揃えたつもりでいましたが、結論はこのままでは到底無理ということでありました。
 キャンプ遊びをするのと災害時のサバイバルは明らかに違うということが考えれば考えるほど明白になっていって愕然としたのであります。

 新型インフルエンザの場合は最低でも2ヶ月から3ヶ月の籠城が必要になり、備蓄物もそれだけの日数分が必要になるということであります。しかし、いきなり2ヶ月から3ヶ月の備蓄といっても、到底無理なことであります。これらの備蓄品については後にリストに書き出してみたいと思っています。

 今回は、とりあえず地震に備えての食料の備蓄について考えて見ました。
「地震の場合は最低でも3日間の食料の備蓄は必要です。できれば1週間から10日間分は備えておくべきだ。」という説にそって、自分の家族の置かれている状況を鑑み考察検証したしだいであります。
 はっきりいって何も備蓄していない状態では2日ぐらいが限度なのです。状況によっては1日が限度でないかと思われたのです。その一番の原因が飲料水なのです。いつも蛇口をひねれば惜しげもなくジャージャー流れてきて何の不便も感じていない日常で水のストックは冷蔵庫に入っているウーロン茶と運が良ければヤカンの中に使い残しが少しといった状況なのであります。
 水の備蓄は食料や日常品の備蓄なんていう以前の問題なのであります。それでとりあえず一人一日3リッターとして家族5人分で3日間の45リッターの水を購入してきました。それからレトルト食品を中心にして3日分の食料品も用意しました。これまでまったくの無防備だったことを考えると、いくらかは安心しています。
 それから飲料水は確保したのですが、大変なのはトイレの水だと聞いたことがあったので、常にお風呂に水を張っておこと思ったのです。たいして役にもたたないでしょうけれども、まったく無いよりはいくらかマシだと思ったからです。
 で、そこでハタと気づいたのです。お風呂からトイレまで水を運ぶポリバケツが無いことを、それに給水車がきてもその水を汲む器が無いことにも気づいたのであります。さっそくポリバケツとポリタンクを買いにホームセンターに行ってきました。

 しかし、災害への備蓄ってことを考え始めると、結構細かいものが抜け落ちていますね。それらのアイテムを揃えるだけでも大変なことなんだってわかってきました。でもこれらは家屋が倒壊しないし、火災に遭っていないということを前提にしたものであります。完璧な備えなんて到底無理なことだということもわかったしだいであります。

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