この人類史のなかの定住革命 (講談社学術文庫)は、現在自分が実践している「炭水化物0食事」の理論的背景を研究している最中に偶然に出会った書籍であります。
以前にも紹介しましたが、日本の近現代史も調べている時にいきなり、飛躍してしまい、唐突に縄文時代以前まで遡ることになってしまったという、自分としても少々範囲を広げ過ぎの困った状態に追い込まれる元になった書籍でもあります。
もろろん、この書籍に出会う前の伏線となった書籍も数冊あるのですが、それらも少しずつ紹介していこうと考えています。と、いうのもただ読んだだけでその感想が「ああ、面白かった」だけでは、あまりにもナサケナイような気がしまして、もっともっと理解を深めて味わわないと著者にも失礼にあたるような気がしてならないのであります。
一冊の書籍を著すのにどれほどの資料を集めて分析し、思考を構築するという作業を繰り返していることかを想像するによもやおろそかにしてはならないような気がしてならなくなってきたわけであります。
実際、こんな愚にもつかない、拙いブログひとつを書くにしても、毎日四苦八苦七転八倒している私としては強く思ってしまうわけであります。
そこで思いついたのは、できるだけメモを取りながら、その都度丁寧に調査してゆっくりと読み進めていくというスタイルを確立することにしました。もちろんそれは自分のためだけの作業であります。それぐらいしないと、とてもこのスカスカ頭には入って行かないのであります。
その試みのひとつとして、まずは目次だけでも自分で書き出して、全体を把握しようと考えたわけであります。どうせ書きだしたものだからコピーして張り付けてしまえばブログにも掲載できるし、中には参考になったと思う人が出てくるとも限らないと思ったわけであります。以下の目次はあくまでも私自身のためのメモ書きのひとつであります。
人類史のなかの定住革命 (講談社学術文庫)目次
- 学術文庫版まえがき
- まえがき(原本)
- 第一章 定住革命
- 遊動の意味
- 定住生活の条件
- 定住の動機
- 定住化の環境要因
- 第二章 遊動と定住の人類史
- 狩猟技術の発達
- 温帯森林の拡大と定住
- 定住民優越主義の誤り
- 移動する理由
- 第三章 狩猟民の人類史
- 人類サバンナ起源説の検討
- 熱帯の狩猟採集民
- 文明以前の人類史の枠組
- 中緯度に進出した人類の戦略
- 第四章 中緯度森林帯の定住民
- 農耕以前の定住者
- 生活様式の分類
- 第五章 歴史生態人類学の考え方---ヒトと植物の関係
- 焼物産業とアカマツ
- 行動と環境
- 農耕の出現
- 第六章 鳥浜村の四季
- 湖のほとりに村を作る
- 照葉樹の森の中に開けた空間
- 鳥浜村の生活カレンダー
- 男の仕事と女の仕事
- 自然のリズムと一体の生活
- 今日につながる縄文時代の食事文化
- 第七章 「ゴミ」が語る縄文の生活
- 先史時代は裏口から
- 縄文のイメージ
- イメージから分析
- 生活の変化
- 人間と植物
- 採集から栽培へ
- 渡来から自生へ
- 第八章 縄文時代の人間 植物関係---植物生産の出現過程
- 向笠における人間-植物関係
- 人間-植物関係の空間的構造
- 縄文時代のクリ、クルミ
- 人里植物の集中と経済的効果
- 豊かな環境における栽培の伝統
- 中部山地における「農耕化」
- 新石器時代の人間-植物関係
- 第九章 手型動物の頂点に立つ人類
- 手と口
- 脊柱動物の進化
- 視線の回転
- 霊長類の手型化
- 二足歩行と視線
- ホミニゼーションの背景
- 第十章 家族・分配・言語の出現
- 危険な社会
- 争いのテーマ
- 分配と家族
- 言語
- あとがき(原文)
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