2015年4月18日土曜日

終わらざる夏 下 読み終えたらしばらくは小説には近づかないことにするのだ

気がついたら周囲はすっかり日が落ちていた。昨日から散歩もさぼってひたすら読み続けていた終わらざる夏 中 (集英社文庫)をようやく読み終えた。
どんな内容かも立ち読みをすることもなく、いつも私を泣かせてくれる浅田次郎というブランドを信じたことと、しばらく小説を読んでなかったので、なんでもいいから読んでみたいという渇望が発作的に購入ボタンを押したものであります。
機甲師団が満州の戦線から千島列島に最北端の島に転属するページで、もしかしたらこの舞台は以前に何かで知った、無傷の日本陸軍がソ連軍と闘い散々に打ち負かす史実に基づくものでないかという思いがよぎったのでありますが・・・・・・・。
(中)を読破した時点では、そのあたりはまだわからずであります。

もうすでに7時を回っており、晩酌をやる時間でもあったので終わらざる夏 下 (集英社文庫)を購入するかどうかは迷ったのだが、やはり続きが気にかかるので購入だけしておけば安心して酔えるではないかなどという理屈にもならないような理屈を並べて購入してしまった。購入してしまってから酒の魅力には叶わず、読むのは明日の楽しみに取っておこうなどというわけのわからない言い訳をつぶやいて「おーい、酒ちょうだい」と叫んでしまった。

パソコン上のKindleアプリでこれまで購入した書籍の一覧をながめながら、焼酎をなめるようにチビチビやる。「ふふふ、書籍の数もだいぶ増えてきたな・・・」などとにんまりしている自分に気がついた。これがアブナイのだ、紙の書籍だけを読んでいた時も読んだ書籍の内容ではなく、いつの間にか書籍の冊数を揃えて満足するような時期がかなり長い間続いたのである。その結果収まらなくなった書籍を何度悲しみながら処分したことか。
電子書籍の場合は重さも、質量も感じることがなく、表紙の一覧表がずらーっと並ぶことになるから、ますます危なくなるような気がしてならない。もう読書をスポーツのように捉えるのはそろそろやめにしないといけないとなんど反省したことかわからない。最近調子にのってまたその悪い病気が頭をもたげてきつつあるような気がしてならない。

電子書籍の蔵書一覧を眺めていると、まだ一度も目を通していないのもあるし、目は通したが一度ぐらいではとても理解できないものもたくさんある。こんな状態で小説なんかに取り込まれてしまったら、自分の貧弱な処理能力ではとても対処できなくなるのは目に見えているのでこの1冊を読み終わったらしばらく封印しておかなければいけないと固くきめた春の宵の一コマなのでありました。


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