2009年9月25日金曜日

難行苦行のごとしの鶏糞搬入作業が終わった

 作業自体は全部機械を使うのでたいして苦痛ではないのですが、問題はその移動距離にありました。秋田市内から八郎潟までおおよそ片道40kmあまりを往復するのであります。往復80kmを3往復ですから、一日240kmを軽く超えます。それを3日間やりました。飽きてしまいますね。それにギア付きのバカデカ音のディゼルの2tダンプですから、運転にも疲れてしまいます。こうして私の百姓入門3日間はほとんど百姓とは関係のないような仕事に明け暮れていったのであります。
 そこで決意をあらたにしたのは、鶏糞搬入にこれだけ苦労するのなら鶏を飼うべきだということであります。鶏を飼えば毎日新鮮なたまごが食べられるし、鶏糞も自然に蓄積できるし、たまごを生まなくなった鶏は食べてしまえばいいのだから、いいことづくめではないかということです。それに餌も無農薬の有機栽培でつくればいうことなしではないですか。これってひょとして循環農業っていうんじゃないかな。
 その昔どの家でも鶏を飼っていて、その名のとおりに庭に放し飼いをしていた記憶があります。放し飼いをしていて猫に襲われたということもなかったし、迷子になったという話を聞いたこともなかったような気がします。
 ブロイラーのごとく狭いケージに押し込めて抗生物質づけにするのではなく広々とした農園に放し飼いをすればストレスもなく良いたまごと鶏肉を提供してくれるのでないかと思うのですが、やったことがないのでこの考えは甘いのかな。わからずです。

 相棒のやっちんは初めて自分で育てたベイナスの収穫をしました。やっちんの百姓歴は今年からですから、私よりも一年ほど長いことになります。20代の後継者がいるというのはおくちゃん農園の最大の強みだし、希望でもあると思います。農業を教えることはできませんが、IT技術は徹底してたたき込んでやろうと思っています。おくちゃん農園はIT技術を最大限利用する原始的かつハイテクな農園にしていこうと思っているのであります。これは全員素人集団だから行えることであり、農業をやってウン十年なんていう百姓には到底理解できない世界だと思っています。

 やっちんの担当しているエリアには他にもたくさんの作物が植えられていて、なかには失敗したものもありますが、ほとんど収穫できたようであります。へえー素人でもここまでできるもんなんだと内心かなり驚いています。ほとんどは本を読んでやっているのだそうです。だって周囲には農業を指導してくれる人がまったくいないのでありますから仕方のないことであります。もっとも手垢にいや農薬にまみれた農業を指導されても困ってしまいますけれども。

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