2011年9月12日月曜日

信濃の旅からヨレヨレになって帰る

たいしたことをやった旅でもないのに、帰宅したら結構疲れていた。それに涼しい長野とのギャップにいささか戸惑う。特に高度が高く寒さを感じるような場所ばかりを選んで屯(たむろ)していた身には、この残暑はいささか辛く感じた。
From 車中泊用の私の道具類

どうせなら、山の上で寝てみるのも一興かと思い。ゆるりと一時間ほど麓の温泉に入った後で、美ヶ原高原美術館の駐車場を目指した。
麓から見上げた時から雲で山の頂は隠れていて見えなかった。ま、たまには雲の中で眠るのもいいものだと思い、クネクネと蛇行を繰り返しながら少しずつ高度をあげていく。下でみた雲は冗談ではなくて、高度があがるごとに現実化してきて、とうとうライトを点けなければかなりやばいことになり、2メートル先が見えないような状態になる。
厚い雲のなかにすっぽりと入ってみると、それは現実的には濃い霧なのであるのが実感できる。この山に懸かった雲以外は青空が広がっていたので、雨になるとは思ってなかったので強行したのだ。
運良く山頂の広大な駐車場に停車して、小一時間ほどすると、辺を覆っていた濃厚な霧はどこへ消えたのか、胡散霧消とはこういうことを言うのだろうなんて感心してしまった。
山の夕暮れは早いので、微かな夕焼けを見ながら、こちらも夜の準備を進める。準備をするといってもたいしたことをするわけではない。室内にLEDランプを設置し、旅用のラジオを出してきて、聴けるラジオ局を設定するだけの話である。
サブバッテリーシステムを稼働させてLEDランプを点灯させて、外からどのぐらい明るいのか確かめてみた。読書でもしないかぎり無用な明るさである。今回の旅の目的のひとつにこれまで集めた車中泊用の道具を一つ一つ検証してみるというのがあったので、そのまま点灯させておくことにした。この地には2日間いたことになるが、その間一度もエンジンを始動することがなかった。すべてサブバッテリーで電気を賄ったのである。ある意味大成功といえるのだ。

From 車中泊用の私の道具類

これまで滞在した場所も20℃を超えることが無かったが、ここは2,000mほどの高さにあるということで、気温はすでに10℃に近かった。もうすでにかなり寒い状態である。明け方にはなんと2℃という車内の温度計をみて、震え上がった。ダウンの寝袋は快適で寒さで目が覚めるということも無かった。自宅で何度か試しに寝てみることはあったのだが外で使用するのは初めてのことであった。忘れずに持っていったのがエライと自分を誉めた。これがなかったらエンジンを始動させなければならないほどの寒さだったし、2日間も粘ることはできなかっただろうと思う。

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