長沢谷のカツラ |
社会人山岳会にいたので、いつも行くのは土曜日の夕方。酒を飲んだりバカ話をしながら、ヒマラヤやヨーロッパの山の話をしながら夜を過ごした。翌日からは、50メートルほどの壁(岩壁)を攀ったり下ったりしながら海外の山や剱岳・谷川岳・北岳バットレスの岩壁の話で盛り上がった。練習も終わり、夕方は駅近くの食堂でビールとモツ焼きを食べさらに、山への熱い思いを話したりしながら……。
そんな奥多摩には、幹の周囲が3メートル以上もある巨樹が、891本ほど点在していることを4年前に知った。あらら!!
若いころは樹や植物には何の興味のかけらもなかったが、年齢を重ねると目的以外のことにも興味が出てくる。奥多摩町の巨樹はクルマで行けば簡単に見られる樹もある。891本を全部見るには何年もかかるが、奥多摩駅近くにもあり、駅を右手に信号を右折~日原(にっぱら)鍾乳洞手前を左折、オオダワ林道のダートを40分ほど走ると、オラが好きなこの画の「長沢谷のカツラ」の樹がある。
このルートは、東京都最高峰の雲取山の最短登山口にもなっている。頂上までは3~3時間30分ほど。山好きには有名な、小屋主・新井新太郎さん(通称・新ちゃん)が迎えてくれる。今は息子さんが小屋を守っている。この樹に会うといつも、手をあわせ「今日もイヤなことがないようにお願いします」と、おじぎをしながら通過することにしている。巨樹は神々しくて神がやどっているような”気”を感じる。
皆が住んでいる神社仏閣にも樹齢を重ねた樹があると思う、巨樹ってそんな癒やしの存在なのかな!?と、思う今日この頃。
by Keiji
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