2011年5月3日火曜日

食材をどう選ぶか? 地産地消?バカも休み休みいえ

連休明けの生活(7) 食材をどう選ぶか?

武田邦彦(中部大学)様 から

連休明けの生活の5と6で、野菜の内部被曝について書きましたが、やや複雑になって、あまり生活の指針には役に立たない方向に行ったので、少し角度を変えて多くの方が計算できる方式に変更しました。
従って、連休前の生活の5と6は参考程度にして、この記事を指標にしてください。
また、数人の方からのデータなどの提供をしていただきました。ここに厚くお礼申し上げます.
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食材での被曝を減らすために必要な知識は、まず、簡単にまとめると次の通りです。

1. 食材は1キログラムあたり10ベクレル(ヨウ素、セシウム)を下回る場合は、「安心して食べることができる」として良い、
2. 現在のところ、肉類、コメなどが汚染されていないので、野菜と牛乳だけが問題なので、幸いなことに、野菜についは20ベクレルまで大丈夫、
3. 野菜は「福島、茨城、栃木」の野菜は控える。東京や群馬、千葉、埼玉、宮城の多くの野菜も「規制値以下」ということで、データが公表されていないので、データが公表されるまで控えた方が良い(データが手に入れば、このブログに掲載します)、
4. 産地が偽装される可能性が高いので、余裕があれば、関東以外で取れる旬の食材を求める。たとえば北海道産、九州産のように特徴があれば万全。
5. 肉類と鶏卵は、福島県産の鶏肉、豚肉はギリギリで、しばらくしたら大丈夫になりそうだが、他の都県のものは10ベクレル以下で安全。牛乳についてはまた別に整理する、
6. 岩手、秋田、新潟、長野、山梨、静岡と、それより遠い地域で10ベクレルを越えるような食材は見あたらない(安全)、
7. 危険な食材しか得られない場合や自分で計算する場合の計算方法はこの記事の下の方に示す。

【説明】
データを集めるのに少し時間がかかりましたが、4月に入って全般的に汚染が少なくなって来たこと、肉類やコメが安全なことから、連休明けまで待っていて良かったと思います.
ケース1: 食材が全体に汚れているとき(今は違うが、基本だから)
一日に日本人は1.4キロの食品を取りますから、もし10ベクレルなら、
10ベクレル×1.4キロ×365日(1年)×2/100000=0.1ミリシーベルト
となります。最後の(2/100000)というややこしい数は、ベクレルからミリシーベルトへの換算です.
限度は、1年に1ミリシーベルトですから、食材からその10分の1は我慢しようということです。
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上の計算は、「食材が全部、汚染されている時」で今は、お米と肉類が大丈夫なので、
ケース2
野菜は一日350グラム取るので、20ベクレルとすると、
20ベクレル×0.35キロ×365日×2/100000=0.05ミリシーベルト
となります。
また、仮に北海道などの野菜が売っていないので、日立産のホウレンソウと同じぐらい汚染された野菜を買ったとすると、4月22日のデータを使いますと、250ベクレルぐらいありますから、
250×0.35×365×2/100000=0.64
となり、
「野菜だけでは1年1ミリに行かないけれど、全体の被曝量としては1ミリを越える可能性が高い」
ことになります。
事実、空気中の放射線も1時間0.3マイクロシーベルトぐらいあり、それからの被曝が、
0. 3マイクロ*365日×24時間=2.6ミリシーベルト
になっているので、合計すると3.2ミリシーベルトになります。
茨城県北部の人は、空間の放射線だけで厳しいのに、さらに食材からの被曝が加算されますので、難しい事ですが、
「放射線の強い地域ほど、野菜は放射線が含まれていないもの」
を選ばなければいけない事が判ります.
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このブログで再々、指摘していることですが、「地産地消」は絶対に避けなければなりません。福島、茨城のように空気中の放射性物質から外部被曝を受けている人はそれだけで一杯です。
それに「地産地消」というと福島や茨城の食材を使うことになり、外部被曝に足されます.
是非、福島や茨城のスーパーは、普段からお客さんのお世話になっているのですから、この際、恩返しに北海道とか九州の食材を仕入れていただいて、少しでも福島、茨城の人の体を休めてください。
「地元の野菜」より「地元の人の健康」が大切です.
そうすると、農家の人はお困りですが、犯人は政府(保安院)と東電ですから、ご遠慮されずに、「野菜の全量引き取り」を交渉してください。
今の状態は、政府や東電が、「これぐらいの放射線は安全だ」と「法律違反」して言い、政府と東電の出費を抑えて、被曝量の高い地元の人に、さらに被曝させている状態です.
福島、茨城の自治体、お役人、教育委員会、スーパーの人で「このぐらい大丈夫」と言っている人は、一度、法律を見てください。
(平成23年5月2日 午前10時 執筆)

武田邦彦
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