2009年6月4日木曜日

岩魚の刺身を生まれて始めて食った

 昨夕の7時近くに、そろそろ晩酌でもしようかなと準備をしていたら一台の4駆がやってきて、「おっ!まだ呑んでないな。ちょっと待ってろ」と言い残すと釣竿持って隣の川へ駆けていったのです。待つこと15分ぐらいだったかなピチピチと撥ねる岩魚を釣竿に釣ったまま持ってきて、「ほらかかった」と言いながら素早く小さいナイフを取り出して捌きだしたのです。
 岩魚は水を使って刺身にすると旨みぶんが全部溶けてしまってまずいのだそうです。まずは口から内臓を引っ張り出し、空中で皮をひん剥くと(アンコウの吊るし切りのような感じ)たくみに刺身にして差し出されたのです。醤油をちょっとつけて食べるとどことなく甘みがあり、まるで高級な海の白身の魚のような味がするのです。
 今朝起きて思い出してもなんだか夢でも見たのかなという感じであります。でも夢ではありません。明日の味噌汁の出しにするようにと刺身以外の部分をタッパーに入れて保冷庫のなかに入れていってくれたのが残っていました。
 まるで見ず知らずというわけではありませんが、基本的には見ず知らずの人です。というのも昨日は午後から木賊温泉にいったのです。そこで45℃の湯にアジィでもキクーとやっていたら隣にいた人なのです。そこで少しだけだべっただけなのです。釣り師というのはわかってましたが、何処からきたのか誰なのかはまったく知りませんでした。
 だからまさか訪ねてきてくれるとは夢にも思いませんでした。彼はまったく酒が呑めないというので、そこいらのお茶かコーヒーを勝手に入れて呑むようにといって、私はいつもどおりのマイペースで呑みました。それで彼はまったくのしらふで11時近くまで酔っ払いにつき合って帰りました。あれ?そういえば名前を聞くのを忘れた。いや聞いたのかも知れないけど酔っ払って覚えていないのかも知れない。うーーん

 なんだか信じられないできごとでありました。そういえばこの地では下界では考えられないことが当たり前のように起こるから不思議であります。いやはやまったくです。

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