2009年7月19日日曜日

旅の良さは後で噛みしめるものなのか

 旅をしている間はそれほどいいと思わない。むしろ途中でもうやめにしたいと何度も思う。なんで俺はわざわざこんなことをしているのだろうとも思ってしまう。
 でも帰って数日もすると、今回の旅を懐かしむようになる。不思議だ。日常においてはそんなことはないように思う。5日前の自分の日常をしみじみ思いだして辛かったけど良かったな、なんてシミジミ思っていたらおかしな事だ。過ぎてしまった1週間の出来事を寂しかったけど中々良い日常だったななんてグラスを傾けてしんみり懐かしむなんてことはないのであります。

 旅の途中ではあまりにも生々しくさして良いとも思わないものだ。それに結構忙しいのであります。今晩の泊まるところはどうするのか、飯はどうするのか、燃料は間に合うのかと日常ではあまり考えなくもいいことに気を遣わなければいけなのだ。一晩や二晩は喰わなくても死ぬ事なんてないのに、過剰に防衛本能が働くのだろうかどうしても最悪のことを想定してしまうのであろう。

 今思うに旨くいった旅やキャンプなどよりは失敗したり災難に見舞われた時の旅やキャンプの時のことのほうが鮮明に覚えているし、時が経てばそれがすごく楽しい出来事だったように思われるから不思議である。山の中で大雨と落雷に襲われてチンポが縮みあがったことなどはつい昨日のことのように思い出される。
 だからといって常にアクシデントに襲われればいいなどとは露ほども思ってはいないのだけれども。

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