2013年8月27日火曜日

多々羅温泉で地元のジイさんと小一時間ほどダベル

 四国に渡るのに最初からしまなみ海道を目指しました。ひとつには、広島に少しだけでも足を踏み入れることができるということ、ふたつには、しまなみ海道の評判が良かったことであります。尾道から、確か6個ぐらいの島々をつなぐ巨大な橋を渡って愛媛の今治に到着しました。このコースは大正解でありました。
 どこまでも青い空と青い海にぽっかりと浮かんだ白く丸い雲が、パステルカラーの緑の島々が、巨大で高い橋の上からみるとジオラマを見ているような錯覚に襲われます。小さな船ぶねが音もなく浮かんでいます。こんな風景は生まれて始めてみるものです。
 例えていえば、ジブリの世界の外国だか日本だか、未来なのか過去なのかという虚構が織り交ぜられて、一見すると本物世界に近いようなアニメという詳細な描写力の虚構をおりまぜた不思議な世界が展開されるのでありました。
 でも、そこはジブリの世界でもなく紛れも無く現実の瀬戸内海の島々であったのであります。おだやかな瀬戸内海の風景の中に巨大な建築物がどっかーんと存在しているという風景は、なんだか映画を見ているようでありました。
 本当のことをいえば、もうここだけで良かったのです。四国に行こうなんていう気持ちはかなり失せていたのです。できればこの島々を残りの5日間をかけて堪能したいという思いのほうが強かったのであります。しかし、同行二人ですから、それは許されません。私は泣く泣く愛媛県に向かったのであります。

 もうひとつこのコースで良かったのは平山郁夫美術館であります。なんという島の名かはわかりませんが、この美術館はなかなか良かったです。結局この美術館には3時間ほど滞在することになりました。もともと平山郁夫は好きだったのですが、本物の絵を見たことがなかったのです。聞けば平山郁夫シルクロード美術館というのが私のホームグランドである、長野にあるとのことであります。我が市川に住居があった東山魁夷さんの美術館は市川にあるのですが、それよりも大きな東山魁夷美術館も長野にあるというのを小耳にはさんだことがあります。今年の秋の旅行は、この二人の美術館巡りをメーンにして長野を旅してみたいと思ったのであります。
 しまなみ海道去りがたくいつまでも抵抗を試みて多々羅温泉しまなみの湯なる日帰り温泉にも入ってしまいました。なんと値段が300円という破格でありました。ここはシャンプー・石鹸がついていませんでした。そこは旅慣れていますので、持参したものを使って事無きを得たのであります。お風呂の中には地元のおじいさん一人だったのであれこれ地元の情報を仕入れることができました。これは私の得意技であります。
 後に「ほら!あそこに見えるドーム型の大きな建物があるだろ、あれはスポーツセンターなんだよ、あそこにも温泉があるんだけれども、プールを利用した人が対象だから温度が低くいのが難点なんだよな」とかとさも以前から知っているように妻に説明してやったらびっくりしていました。一時間近く爺さんとダベっていましたから、たいしたことのない情報なるものをたくさん知りました。やはり温泉は地元の人の話を聞くには最高の場所でありますね。
 やはり旅をしたら、地元の人とも、旅している人とも話をするというのはジツにいいことです。これがないと旅の意味がないといってもいいのかも知れないと思っています。
 きっかけがないと中々難しいことですけれどもね。

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