前回の動物が喋ったらに、続き今回は高山植物。好評だったのでシリーズ第2の巻です。前回の感想を聞いてみると、(おもろいなぁ、おかしかったべさぁ、楽しかったさぁ、んだ書いてるヤツはバカそうだけど、いいのう、読んで笑ったずら)などと、全国100万人の方が感想を言っている(うそですヨ)。この方言でどこの県なのか分かった人は偉い(だからどうした)。正解は、大阪・北海道・沖縄・山形庄内地方・長野県安曇野と伊豆周辺)でした。タイトルにあるように、今回は高山植物に聞いてみただ。厳しく、激しい自然の中で毎年、可憐な花を咲かせ登山者を勇気続け、感動を与えてくれている(花にはそんな気もないと思うが)。オッとその前に真面目な話を、先日おきた中央アルプスの遭難のこと。韓国から来た山好きの人達だけど、一つで20人パーティは多すぎだ。3~4班に分けて、各班ごとにリーダーを決めて登るのが基本。20人というと体力・気力もまちまち、TV映像を見たらほとんどが中高年。装備を見たら、かなり山登りの経験がありそう、この数人はあまり慣れていなそうでハイキング気分で参加したな。って、すぐに分かってしまった。でも、何人の方が亡くなったけど、国同士は対立しているようだが、警察官や民間の人が捜索をしているのを見て、人間、個人同士は何のわだかまりがないんだよネ。急変した天候の悪化というが、山では普通のこと、にちじょうちゃめし(日常茶飯事)だ。標高が100メートル上がると約0.6℃気温が下がると言われている。3000メートル級の山なら地上との温度差18℃前後。雨が降り、風が吹いていれば体感温度はさらに低くなる。低体温症や疲労凍死になり最悪の事態にも。山のキャリアは年数ではなく、山でどんな経験をしてきたのかが、一番の実績と実力にになるんですヨ。オッ、そんじゃスカイツリーのてっぺんは634メートルだから、地上よりも約3.6℃低いことにある。チトした情報でした。でも、韓国の山好きで亡くなった方々に(合掌)。
これからは空想・幻想・仮定の話。今回は高山植物が喋ったら、だったネ。それじゃ、山に登らなければ話は聞けない。間違った、野に咲く近所の野花にすればよかった。と、思ったが遅しだ。今回、お話が聞ける高山植物は4種類。他にもアポをとったが、旅行中や法事、結婚式などで忙しいとのことだった(うそですヨ)。
さてと登るか、山頂までは3時間30分かかる。でもオラは、お花さん達に話を聞かなければならない。5時間とみた。ゆっくりと歩幅を短くとって、段差は膝まで上げないように歩くのがコツ。呼吸のポイントは吸うことよりも吐くことことが大事。吐けば酸素がいっぱい肺に送られるからネ(うそじゃないから)。ゆっくり、のんびり自分のペースで登る。40分ほどすると低木の下に◆シラネアオイ(白根葵)さんの姿があった。さっそく話を聞いてみることに、シラネさんここはあまり日当たりが良くないみたいですが、住み心地はどうですかと尋ねてみた。「はっ、どちら様ですか?今朝ご飯を作っているとこだったんですヨ」と、そうだ早朝から登ってきたから、まだ、6時前だった。シラネさんはガスを消してから話をしてくれた。「日の当たりをうんぬんと言ってましたが、ここはいいとこなんですヨ。なぜなら木のおかげて雨が降っても楽だし、陽射しも適度にあたりますからネ」と、アッもうひとつの質問です。花がもう少し紅色といいますか紫色に近かったような……「言い質問ですネ。花は環境や地質によって色も変わるの、私達はブルーぽいっでしょ」だって。ブルーぽいって、ブルーそのものと言おうとしたが、朝ご飯作りに忙しそうだったので言うのはやめた(うそですヨ)。シラネアオイは栃木・群馬県境にある白根山で発見され花。かつては群落で咲いていたが、シカの食害で激減した。今は保護のため柵が出来ているが、昔のような見事な群落は見られない。が、北海道・本州の中部以北の山なら低木下の斜面などで普通に見られるヨ。
さらに1時間ほどヒイー、ヒイー言いながら登る。ややクマよけの鈴がうるさく感じるが、うるさいよりも襲われる方が数倍イヤだもん。やや広い草原にでた、残雪からの雪解けの水が流れ、湿原ともいえるところだ。濃いピンクの花が沢山咲いていた。◆エゾコザクラさんだった(蝦夷小桜)。今度はコザクラさんに聞いてみた。随分と派手な衣装を着ていますネ。不機嫌そうな30代ぐらいの男性が(コザクラですヨ)。「なんだべさ、急に来て衣装とは、いやいやこれは衣装じゃないんだ。普段着だなぁ」と、北海道独特のしゃべりのイントネーションで答える。意外にもいい人そうだ。こんなジメジメしたとこで大丈夫なんですか?雪も残っているしと聞くと。「なんもだぁ、このジメジメが俺たちには必要なんだぁ、皆元気そうに陽ざしを浴びているべさぁ」と、住めば都で最高だともつけ加えた。それよりも仲間を踏まないように注意して歩け、とも。エゾコザクラの近種は東北と本州中部に咲くハクサンコザクラ、岩手県・岩手山にはミチノクコザクラが咲く。小さな高山植物だが、色と群生で咲いているので目立つし、登山者からも愛される花だ。よしよし、そろそろ稜線につきそうだ。なんて登っていたら、白い小さな花がいっぱい◆チングルマ(稚児車)さんだった。いろんな山で会うがチンさんが咲くと山は夏山のベストシーズン。チンさんに聞いてみようっと、ねぇ、チンさんは木だったんですネ。あともう一つ、チンさんは中国から帰化した方なのかですか?と聞いてたら、40代ぐらいのお母さんが出てきた「もう、チンさん、チンさんってうるさいネ。今さらなんですの、昔から木です。それに中国から帰化したんじゃないのヨ、あんたは本当にバカね、チンの意味は漢字で稚児でしょ、そこからちびっ子が遊ぶクルマ、それで稚児車でしょうが」だとさ。はっきり、きっぱりバカと言われて返す言葉もない。むしろスッキリしたヨ。チングルマは群落で咲くので、遠くからも確認ができる。この花が咲いている場所に来たら、標高も高くなった証拠だ。花が終わると穂のようなタンポポの綿毛のような姿になる。初秋になると葉は美しく紅葉し、草紅葉と呼ばれ登山者を3度も楽しませてくれるんだヨ。少し歩くと今度は◆チシマギキョウ(千島桔梗)さんが稜線の岩の間から咲いていた。いつ見てもきれいだ。何を聞くべかなぁと、そうだ、同じように見えるイワギキョウのことと、厳しい環境で生活は大変じゃないかかなぁ、今日は、今日は「オーイ、今行きますから」と、出てきてくれた、20代の青年だったチシマさんは気さくに答えてくれた「はい、イワさん(イワさんって呼ぶのか)なら知っていますヨ。近い親戚みたいのものですから(うそですヨ)。私達と違うのは、花びらの先の周囲に毛があるか無いかです。イワさんには無いから、今度どこかで見かけたらよく見るといいです。よろしくとも伝えて下さい。あと、環境は冬はチト寒いですけど、それ以外の季節は岩があるから岩盤も強いし、地震が来ても大丈夫だし、ここは高いから津波の心配もありませんからネ。また、朝と夜はひえますから。日中は太陽さんに温められた岩が暖かく、無料のカイロみたいですヨ」だって。爽やかに青年はハッキリと答えてくれた。また、東日本大震災のことも知っており(うそですヨ)。早く復旧・復興することを望みますとも、ガンバッテいる人にとてもガンバレなんて言えませんとも付け加えた(うそですヨ)。しかし、チシマギキョウとイワギキョウはよく似ている。前に画のキャプション(説明ネ)を書いたら、チシマを書いたつもりが、イワさんだったことがある。誤植と感じがいで偉い目にあいましたとさ。もうすぐ山頂だ、どんな景色が見られるのかとワクワクしながら登る。途中でお花さんと話をしていた時に、派手なタイツ(レギンス)とソックス、山スカート姿の女性3人が登っていた。今流行りの「山ガール」と思い、見られたかぁ~と思ったら、やはり「何あの人、花に話しかけてキモイ」だってさ。確かにキモイだろうけども、お前らに迷惑かけたのかと、問いたかった。
山頂に着くと、360度のパノラマの景色が広がった。遠くには日本海が望まれた。これだから山はめられないんだネ。1時間30ほどで降りて、山頂を見たら山が少し笑ったようだ。ナンチャって、んなことないべさ。
written by Keiji
さてと登るか、山頂までは3時間30分かかる。でもオラは、お花さん達に話を聞かなければならない。5時間とみた。ゆっくりと歩幅を短くとって、段差は膝まで上げないように歩くのがコツ。呼吸のポイントは吸うことよりも吐くことことが大事。吐けば酸素がいっぱい肺に送られるからネ(うそじゃないから)。ゆっくり、のんびり自分のペースで登る。40分ほどすると低木の下に◆シラネアオイ(白根葵)さんの姿があった。さっそく話を聞いてみることに、シラネさんここはあまり日当たりが良くないみたいですが、住み心地はどうですかと尋ねてみた。「はっ、どちら様ですか?今朝ご飯を作っているとこだったんですヨ」と、そうだ早朝から登ってきたから、まだ、6時前だった。シラネさんはガスを消してから話をしてくれた。「日の当たりをうんぬんと言ってましたが、ここはいいとこなんですヨ。なぜなら木のおかげて雨が降っても楽だし、陽射しも適度にあたりますからネ」と、アッもうひとつの質問です。花がもう少し紅色といいますか紫色に近かったような……「言い質問ですネ。花は環境や地質によって色も変わるの、私達はブルーぽいっでしょ」だって。ブルーぽいって、ブルーそのものと言おうとしたが、朝ご飯作りに忙しそうだったので言うのはやめた(うそですヨ)。シラネアオイは栃木・群馬県境にある白根山で発見され花。かつては群落で咲いていたが、シカの食害で激減した。今は保護のため柵が出来ているが、昔のような見事な群落は見られない。が、北海道・本州の中部以北の山なら低木下の斜面などで普通に見られるヨ。
written by Keiji
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