きっとなんてふざけた名前なんだろうなんて、お怒りになる方もいらしゃるでしょが、そういうふざけた名前にいつの間にかなってしまったのだから仕方がないことなのです。2年ほど前(2007年)まではこの会には、これといって名前はついていなかったのです。それが昨年(2008年)の夏のキャンプに見ず知らずのウスラバカのぽーが唐突に乱入してきて、いつのまにか「怪しい面々会」などと勝手につけてしてしまったのがそのふざけた名前の始まりだったのであります。
その名前のいきさつは次章「わしらは怪しい面々隊 誕生秘話」に詳しく述べられているのでここでは詳しく触れないことにする。ここではこの怪しい集まりはいったい何を主にやっているのかをこの際はっきりとここに明記しておきたいと思う。
”はっきりと明記”しておきたいなどと妙に力をこめて叫んでいる割には、その実たいしたことはやっていないのではありますが。
日頃のルーティンワークにもそろそろ飽きてきたな、なんて思いつつふと会社の窓から外を伺う気だるい空気が濃厚に漂う新橋4丁目の第3モリトミビル9階の午後3時なんて時に面々隊の隊長である留三郎から突然のメールが飛び込んでくるのでありました。
「ふぉーい、各々方まじめに遊んどるかい!こたび面々隊の存続にも係わる重大な問題が発生したので、きたる連休には桧枝岐村留三郎組事務所に於いて緊急会議を2泊3日の予定で断行するので、各自釣り具,レインコート(傘)、軍手、カッタナイフ、食料、タオル、下着、ジャン パー等々を持参して速やかに集合するべし」
などというとにかく重要にしてかつ緊急な我が隊長からのメールなのであります。
そのメールたるやカーボンコピー(CC)で送信されておるものですから、それからが大変です。全員が返信をするものですからCCに明記されているアドレスに出欠の都合等が全部配信されてくるわけであります。その数20名ほどいますからね。ま、全員の動向がわかりやすいといえば、それはそれで便利ではありますけれども。
しかし誰も「隊の存続にも係わる重大な問題が発生した」なんて脅し文句なんかこれぽっちも信じちゃいないのであります。大体において、それほど重要な問題なのになんで釣り具,レインコート(傘)、軍手、カッタナイフ、食料、タオル、下着、ジャン パー等々を持っていかなくちゃいけないのか?この矛盾を自分の中でどう折り合いつけていくかという当面の心の中のだね・・・・・・・。
しかし、隊長から招集メールを貰うと全員いきなり落ち着きを失ってしまうのであります。
「重大な問題が発生したとなると、これはほおっておけない。なんとかスケジュールの都合をつけて、妻を欺してでも、いやなんとか説得して駆けつけなければ男が立たないな」なんて各自そわそわしながら考え始めるのであります。が、もう隊員の心はすでに日本で天国に一番近い村檜枝岐に思いをはせるのでありました。
怪しい面々隊 たったひとつの掟
集まった隊員は何をするのかといいますと、それぞれにやりたいことをやるのです。渓流釣りをやりたければ近くの川に、山菜採りをしたければ近くの山に、それぞれ自分の遊びを深く鋭く追求していきます。中には朝から晩まで読書をして暮らすという隊員もいます。それぞれ何をやって過ごしてもまったくの自由で誰からも文句も出ませんし、非難の声もあがることは一切ありません。
しかし、このような一見自由奔放な集まりでも、一応「怪しい面々隊」という「隊」というものが着く限り、どこまでも自由奔放、野放し、垂れ流しというわけにはいきません。やはり厳然とした規律といったものが求められるわけであります。
その厳然たる規律と申しましょうか、唯一の掟は
「どのような事情があろうとも万難を排して午後4時には留三郎小屋に必ず帰還すること」
ということであります。
隊員はそれぞれの遊びを追求することは先に書いたが、留三郎小屋の前で読書をしたり、絵を描いたり、パソコンをやったりしている場合は何等問題はないのだが、渓流釣りや山菜採りに登山となるとかなりの危険が伴うので必ず安全の確保をはからなければならないわけであります。
そこでこの掟が誕生したのであります。午後4時までに帰ってこなかった場合は、きっと不測の事態が発生したことと判断して、怪しい面々隊の別働隊が出動するわけであります。それでも手が足りない場合は村の消防団及び警察署・自衛隊レンジャー部隊の出動要請を留三郎隊長の名において速やかに出動要請を行うわけであります。
ただ結成以来十数年たちますが、残念というか、ヨロコバシイというかこれまでそのような不測の事態に陥ったことは一度として無かったことをここに特筆しておかなけらばなりますまい。(ん?いつの間にか語り口調が変わってきている。そこは素人の書いている駄文であるから仕方ないことなのであります。)
「どのような事情があろうとも万難を排して午後4時には留三郎小屋に必ず帰還すること」
という掟には前述したことが重大な理由でありますが、もうひとつの意味も隠されております。
怪しい面々隊 真の目的とは
怪しい面々隊の真の目的とは、そこいら辺の川で雑魚(ざっこ)捕って、そこいら辺りの山で雑草でも何でも採集して、とにかく夕方からはじまる宴の酒の肴をどんな手段を使ってでも調達、及び調理をし、盛り上がった宴会を楽しむというものであります。
で、あるからして、午後4時に必ず集合する必要があるのであります。このぐらいまではご理解いただけたでしょうか。
2009年5月14日 ドレイ隊員1号 森のぽー記
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