2009年4月30日木曜日

ひろーいキャンプ場を独り占め

 キャンプ場の雪は見る見る消えていきます。豪雪地帯だから味わえるメリハリのある季節です。私の居住する千葉県は、季節のメリハリが乏しいです。ずるずるって春になり、ただただ暑いだけの夏になり、むりやり秋を探し、これが冬かい単に秋が呆けたんじゃないかいって感じです。その点桧枝岐は違います。責任のある季節を提供し続けてくれています。これからの季節は本物の春を味わうことができるでしょう。
 桜はまだ咲いていません。途中ではまだまだ桜の花が満開なところを目にしました。桧枝岐の山桜を目にしてみたいもんだとは思っているが、いつ咲くのか予想ができません。
 朝の目覚めには小鳥のさえずりで始まりますが、これが結構騒がしい。カメラに撮りたいと表に飛び出したがにわかヘッポコカメラマンには無理らしい。
 カメラに収めることができなかったが、なんとタープのなかに飛び込んできたのです。雀かそれ以下の大きさの小鳥です。捕まえるのもかわいそうだから外へ追い出すべく出入り口を大きく開け放してやったのだが、アイツどうも鳥目らしく内と外の判別がつかないようだ。ん?鳥目はあたりまえじゃないか。それに鳥目だとなぜ・・・・。ま、わからないがそういうことなのだ。すばしこくて可愛い鳥でありましたが、そのうちに晴れ上がった青空に向かって飛んでいきました。

 しかし、素晴らしい陽気であります。心が開放状態で体は放心状態です。吹く風もさわやかです。しばらくのあいだ川を見て過ごしました。花見や月見があるんだから川観があっていいのです。オゾンとマイナスイオンが降り注ぐなか大量の水量と音量に圧倒されてしまいます。
 人間ってこうしているだけで本当は幸福なんだと・・・。他に求めてはいけないのではないかという思いがよぎった。

 家をでてから何日になるのだろうか、非日常を求めて彷徨い始めたのだけれども、ある程度の時間が過ぎてくると、その非日常がただの日常になってきてしまう。そんな予感がずーっとしていた。

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