勿論ロビンソン・クルーソーは子供の頃に何度も読んでいます。だから大雑把な話の中味は理解しているつもりでありました。でもそれは子供用に端折ってあり原作とはおよそほど遠いものであることはいうまでもありません。
当初岩波文庫であることに恐れをなして、読もうか読むまいかしばらく躊躇していたのです。というのも同じ岩波文庫の森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫)
これ上下2部に別れていますが上のほうが一般に理解されている無人島で一人で20年ほど暮らしていく話であります。20年だか30年だったかはもう忘れています。ただ自分が思っていたのは7年か10年ぐらいの無人島暮らしだと思っていたけど。それよりもずーっと長い期間であったことが印象に残りました。
下のほうはその長い無人島暮らしから解放されてイギリスに戻ります。それからまた船に乗ってアジアのほうに行くんですね。そして中国から蒙古そしてロシアへと陸路旅して話しなのであります。
それぞれに面白かったですが、やはり「上」の無人島生活のほうが面白かったです。大抵の場合ロビンンクルーソーと言えば「上」のほうの話を連想するのも頷けます。
この2冊をほぼ1ヶ月ほどかけて読んだのですが、私が一番感動したのは、これはまったくのでっち上げでデューホーの空想の産物だということです。嘘デマカセでこれだけの内容の濃い作品を作り上げたということに驚異を感じるのであります。
先に紹介しました森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫)
翻訳というのは翻訳する人にもよるでしょうし、翻訳された時代背景も色濃く反映されるものだと今更ながらに教えられた気がします。「森の生活」は他にも違う翻訳物が出版されていることを最近知りましたがこれ以上追求するつもりはありません。
ウォールデン 森の生活
なんども飽きることなく読み返せる本に出会えたとことは幸せなことだと感謝しています。
大きな森の小さな家 (大草原の小さな家)
この大きな森の小さな家 (大草原の小さな家)
シリーズ1として8枚組のDVDがでていますね。シリーズがいくつあるのかは調べていませんが、最初の頃の「大草原の小さな家」がたまらなく好きですね。倉本聰が「北の国から」を造るとき理想としたのが、大草原の小さな家 シーズン1 [DVD]
0 件のコメント:
コメントを投稿