ここのところ新刊本をほとんど読んでいないことに気づく。2週間ほど前に読み終わったのがロビンソン・クルーソー 岩波文庫上下2冊であります。本棚を見回していたら埃をかぶってありました。たぶん一度は読んでいるのでしょうが、ほとんど覚えていなかった。
勿論ロビンソン・クルーソーは子供の頃に何度も読んでいます。だから大雑把な話の中味は理解しているつもりでありました。でもそれは子供用に端折ってあり原作とはおよそほど遠いものであることはいうまでもありません。
当初岩波文庫であることに恐れをなして、読もうか読むまいかしばらく躊躇していたのです。というのも同じ岩波文庫の森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫)を読んだときにその翻訳の難解さに辟易した覚えがあるからです。ま、物は試しだと思ってページをめくったら、どうやら俺のボケ頭でもなんとか理解できるようだったので読み始めました。
これ上下2部に別れていますが上のほうが一般に理解されている無人島で一人で20年ほど暮らしていく話であります。20年だか30年だったかはもう忘れています。ただ自分が思っていたのは7年か10年ぐらいの無人島暮らしだと思っていたけど。それよりもずーっと長い期間であったことが印象に残りました。
下のほうはその長い無人島暮らしから解放されてイギリスに戻ります。それからまた船に乗ってアジアのほうに行くんですね。そして中国から蒙古そしてロシアへと陸路旅して話しなのであります。
それぞれに面白かったですが、やはり「上」の無人島生活のほうが面白かったです。大抵の場合ロビンンクルーソーと言えば「上」のほうの話を連想するのも頷けます。
この2冊をほぼ1ヶ月ほどかけて読んだのですが、私が一番感動したのは、これはまったくのでっち上げでデューホーの空想の産物だということです。嘘デマカセでこれだけの内容の濃い作品を作り上げたということに驚異を感じるのであります。
先に紹介しました森の生活〈上〉ウォールデン (岩波文庫)はまったく歯が立たなかったのですが、以前にも紹介した小学館のアウトドア月刊誌ビーパルに連載されていたものを単行本化したウォールデン 森の生活はなかなかの名著であり名訳だと思います。
翻訳というのは翻訳する人にもよるでしょうし、翻訳された時代背景も色濃く反映されるものだと今更ながらに教えられた気がします。「森の生活」は他にも違う翻訳物が出版されていることを最近知りましたがこれ以上追求するつもりはありません。
ウォールデン 森の生活はすでに4回目の読書に突入してしまいました。今回の七入オートキャンプ場でも暇な時は読み続けることだろうと思っています。いや、自然の中での素朴な暮らしをしている場所では絶対に読むべき本なのだと確信している。今から楽しみであります。
なんども飽きることなく読み返せる本に出会えたとことは幸せなことだと感謝しています。
大きな森の小さな家 (大草原の小さな家)も自分の本棚にあったものを引っ張り出して先日読み終えたものです。最近はいろんな本が自分の本棚にあるのを知って驚いている。て、いうか自分買ってそして読んで、本棚にしまっておいて、そのほとんどを忘れているというかなり危ない状態であります。
この大きな森の小さな家 (大草原の小さな家)はNHKで繰り返し再放送された「大草原の小さな家」の原作であります。テレビドラマもなかなか良いできでしたが、原作も映像とは違った味わいがあってなかなか良いと思います。これも七入オートキャンプ場で読もうと車に積み込みました。
シリーズ1として8枚組のDVDがでていますね。シリーズがいくつあるのかは調べていませんが、最初の頃の「大草原の小さな家」がたまらなく好きですね。倉本聰が「北の国から」を造るとき理想としたのが、大草原の小さな家 シーズン1 [DVD]だったようですね。かなり長きに渡って造り続けましたが、スタッフがそれぞれに出世してエラクなってしまって途中で力尽きてしまって大草原の小さな家 シーズン1 [DVD]を超えることは出来なかったみたいです。
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